探偵の姉はゼロです2 (ページ44)

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新一「それと…」

『私と新一はあなたなんかに絶ーっ対負けないから…』

「『覚えとけよ…な…？』」

ポケットに突っ込んでいた手を蘭が掴み手を上げた

蘭「ホラ！新一もA姉も手を振ってあげよ‼ 先生のお嫁さんに！」

頬を染めながら蘭を見る2人はある事に突っ込んだ

新一「し、新一っ…呼び捨てかよ？」

『A姉って？』

先ほどの威勢はどこに行ったのか、すっかり蘭のペースに巻き込まれた2人はまた頬を染める

蘭「いいよ！私のコト名前で呼んでも！」

満面の笑みで返された2人は何も返す気もなく、ただただ蘭にされるがままになっていた

蘭(桜の花ビラに乗って…もう2人増えた…大好きな幼馴染が‼)

桜が舞い落ちる中、女性に手を振り続ける園児達の中でAはチラリと新一を見た

新一「……」

黙ったままだが、結構真っ赤な顔になっていたので、家に帰ったらいじってやろうかと思ったらしいが、それはそれで、仕返しが怖いのでやめておいた

安室「へぇー！」

園子「ウソーーー⁉じゃあ新一君とA姉のあの桜のバッジの謎解きって見てた事をさも推理したかのように言ってただけだったの？」

Aは恥ずかしさのあまり『飲み物のおかわり持ってくる』と顔を真っ赤にしてキッチンにパタパタと戻った

蘭「かも♡」

園子「あの時、私「この子とA姉すっごーい」って驚いたのに、あの感動を返せーって感じよー‼」

不満を言葉にして言う園子の声にAは体をカチーンと固まらせつつも、動いた

安室「手伝いますよ」

『すみません』

動きが鈍いのに気づいた安室はすぐに手伝いに来た

安室「でも、あなたでもあんな風にマセたような態度を取るんですね」

『女は仮面を被ってるんですよ？安室さんはいつか女性に騙されちゃいますね』

安室「うーん、そうなったらAさんが教えて下さい」

『嫌です』

安室「即答しなくてもいいじゃないですか」

ニコリと笑いながら即答したAに安室は肩を落とした
公安での仕事は組んだ事がないが、多分ハニトラで女性を落としてきたのだろうとAは直感で思った

『あら、騙される事は無いと思いますけどね、どっちかというと騙すんじゃ無いですか？』

安室「……ほぉ？」

『(怖っ)』

目がマジものになった安室に少しだけ恐怖を感じたのだった
2人が飲み物を持っていくと、話が盛り上がっていた