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新一「さあ、早く言えよ‼何でこの公園にしたんだよ⁉」
『……』
江舟「少しでも遠い方がみんなの体力もつくし…横断歩道が多い方が交通ルールも覚えやすいし…それにこの公園にした1番の理由は…彼女だよ…」
新一「カノジョ？」
公園に着くなり江舟に怒鳴りつける新一に江舟は優しく対応した
江舟「ホラ、見えるだろ？桜の木の向こう…公園の隣に建ってる病院が…その病院からこっちを見てる…女の人…実は彼女…先生の奥さんなんだ…」
『(園児の夢ぶち壊した)』
窓からカーテンを掴みながらこちらの様子を見つめる女性がいた
園子「えーっ、奥さんって…」
蘭「お嫁さんってコト？」
江舟「ああ！元々体が弱くてね…ずっと入院してるんだけど…来月、ここより空気のいい山奥の病院に移る事になったんだよ…」
園子・蘭「へー…」
『……』
江舟「でも、そこに住んでるのはお年寄りばかりでね…君達のような子供が1人もいなくて…だから移るまでの間、みんなの元気な姿を見せてあげようと思ったんだ…彼女とても子供好きだから…だからまあぶっちゃけ先生のワガママなんだけどね！」
蘭「いーよワガママでも！」
蘭が江舟の話を聞いて笑顔になった
蘭「じゃあさみんなで手を振ってあげよっか？」
園子「そうだねー！」
「振ろ振ろ！」
「フンやなこった！変なバッジつけたヤツの言うコト聞けるかよ⁉」
「「そーだそーだ！」」
蘭のバッジを取り上げた3人組の男の子がすぐに嫌だと言い始めた
「だってお前仲間外れじゃんかよー！」
「『違ぇだろ？それ…』」
「あん？」
不機嫌な新一とAはイジメっ子に声をかけた
新一「見えねぇのかよ？オレと姉ちゃんのサクラのバッジ‼オレと姉ちゃんのもコイツと同じ…紙じゃんか！」
『3人いたら仲間だろ？仲間なら…仲間外れじゃねぇっつーの!!!』
ムカついていたAはイジメっ子に八つ当たりのような形で頭突きをかました
尋常じゃない痛みにイジメっ子は泣き始めた
頭突きをかました本人はけろっとした顔でイジメっ子を見下ろしていた
蘭(そっかこの子とお姉さん…見てたんだ…)
“こんなの付けてるヤツは仲間じゃねぇ！”
蘭(あの時の私…だからこの子とお姉さん…ホントのホントは…)
“作ってくれよ…それ、サクラだろ？”
“ネームプレートどうしたの？”
“どっかになくした…”
“オレも姉ちゃんのもコイツと同じ…紙じゃんか！”
“仲間なら仲間外れじゃねぇっつーの!!!”
蘭の周りにふわりとサクラが舞い落ちた
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作者名：サッカーバカ | 作成日時：2018年7月24日 18時
