探偵の姉はゼロです2 (ページ42)

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「『それ、おかしくねーか/ない？』」

江舟「え？」

声を揃えて江舟を見上げた2人

新一「何でこいつだけいつも布団の場所が決まってんだよ？」

江舟「あ、いや、それはね…」

『布団の他にもあんたの怪しいトコは３つある！公園に散歩に行く時…なんで蘭ちゃんとだけ手ェ繋いでるの？公園の滑り台だって順番待ってた子がいたのに、先に蘭ちゃんを滑らせてたし！
第1あの公園、今まで行ってた公園より遠いって先生から聞いたよ！横断歩道も２つ多くて危ないし…何で変えたんだよ？』

新一「さてはオメー、コイツを手なづけて子分にして…何か悪いコト企んでんだろ⁉白状しろ‼」

『新一、私そこを指摘してないんだけど…』

新一「でも、おんなじだろ」

自分と違う言葉を発した新一にAはおいおいと目を点にした

すると、江舟は「ぷっ」と吹き出した

江舟「お散歩の時、蘭ちゃんと手を繋いでるのは…前に蘭ちゃんが列から逸れた時全く逆方向の杯戸町まで行っちゃった事があったからで…蘭ちゃんを滑り台で滑らせたのは…蘭ちゃんは他のみんなに順番を譲っちゃう優しい子で…1人だけ滑れない事が何度かあったから…」

『方向音痴か』

江舟「そして蘭ちゃんの寝場所がここなのは…おトイレに1番近い為…蘭ちゃんトイレから遠い所で寝てて…間に合わなかった事があったからね…」

新一「何だオメーおしっこ近くて漏らしたコトあんのかよ？」

『わっ、バカ‼』

蘭「そ、そんなコト…大きな声で言わないで‼ 新一くんのバカーーー‼」

と布団を被った蘭に新一はあちゃーと言った

『バカ』

新一「うっせー」

江舟「あと、遠い公園に変えたワケは…明日のお散歩の時に話すよ…探偵君達？」

2人の頭を撫でた江舟にAはムスッとし、江舟の手を払い部屋から出た

『(あの江舟って先生…なんかおかしい)』

翌日

江舟「はーいみんなー！横断歩道は手を上げてー…」

蘭「はぁ…」

横断歩道を渡りながら蘭はため息をついた

園子「どーしたの蘭ちゃん？元気ないねー…」

『もしかして、昨日私の弟の新一がひどいコト言ったから？』

ひょこっと現れたAに蘭は「違うよー…」と眉を下げた

蘭「昨夜、お母さんに怒られちゃって…お友達をイジメちゃいけませんって…」

『(え？)』

蘭「私、イジメてなかんかいないよね？」

園子「どっちかっていうとイジメられてるかも…」

ジロリと新一を見た園子
Aは何かを思ったのか、顎に手を添えて何かを考えながら横断歩道を渡った