探偵の姉はゼロです2 (ページ37)

今日:41 hit、昨日:16 hit、合計:219,046 hit

19-2 ページ37

有希子「そうよ！桜の形のプラスチックでできた…新ちゃん今日から新しい保育園だから…昨夜、名前書いて書斎の机の上に置いてたんだけど…知らない？Aに聞いても知らないって言ってるし…」

優作『机の上のペンとか眼鏡ケースならここに来る前に…慌ててポケットの中に…あ…これか！』

ゴソリとポケットの中を探った優作は桜の形のネームプレートを見つけた

有希子「やっぱり優作が持ってってたのね！」

優作『書斎の机の上なんかに置いておくから…』

有希子「だってーー…丁度いいペンがこの机の上にあったんだもん！じゃあ新ちゃんを保育園に連れて行く途中でそこに寄るから待っててね！」

優作『来る時は帽子と眼鏡を…君だとわかると騒ぎになる』

有希子「OK♡じゃあ新ちゃん、A、行くわよ…______って…新一？A？」

書斎の中を見回すが2人の姿がない

ーーーーー
ーーー
ー

園子「あれぇ？蘭ちゃんどーしたの？そのバッジ！」

蘭「お母さんに作ってもらったの！壊れちゃったから…」

園子「すごーいそっくり！」

蘭の胸に付いている桜のバッジ…色紙で作ったバッジである

蘭「後ろに安全ピンが付いてて…ちゃんと付けたり外したりできるんだよ！」

バッジを取り、園子に手渡すと園子は「ホントだー！」と感心した

園子「蘭ちゃんママ天才ー！」

蘭「エヘヘ♡」

そんなバッジを見た男の子は取り上げた

「あんだよコレ？紙じゃんかよ⁉」

蘭「あ…」

「ダセ‼こんなの付けてるヤツは仲間じゃねぇ！」

「そーだそーだ！」

「仲間外れ～」

3人組の男の子が寄ってたかって蘭をいじめ始めた
バッジが違うだけでいじめるのは子供特有である

園子「ちょっと返しなよ‼」

「やなこった！」

園子「返せーっ‼」

蘭「そ、園子ちゃん‼」

「ほら！2人とも握手して…はい！これで仲直り！」

園子VSいじめっ子男子…勝者は園子である
泣きじゃくる男の子に園子はふんってと言った

2人の仲裁に入ったのは園児から人気のある江舟論介である

江舟「蘭ちゃんの新しいネームプレートは…来週には用意できると思うから…それまで我慢してくれるかい？」

蘭「うん！」

園子「ゴメン蘭ちゃん…取り戻そうとしたんだけど…こんなんなっちゃった…」

ぐしゃぐしゃになった色紙のネームプレートをそっと差し出した園子は申し訳なさそうにした