探偵の姉はゼロです2 (ページ34)

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17話神海島ページ34

蘭「ジャーン‼」

園子「え？何それ」

『んー？紺碧に浮かぶ小さな島…神海(こうみ)島？』

蘭「うん‼コナン君が日売新聞に週一でパズルが載ってるのを解いてね‼賞金30万円が溜まってたの！」

ニコニコとチラシを見せる蘭に3人はまじましと見つめる

蘭「だから、みんなで行こうよ‼」

世良「あー、ボクこの日用事だから無理だなぁ」

園子「え、そうなの？」

世良「ごめんよ？」

蘭「そうなんだー…でもA姉は行くよね？」

『うぉっ⁉えーっと、スケジュール…スケジュール…』

ごそごそとスマホを取り出しスケジュールを確認すると、日程が何も入っていなかった

『凄いね、物の見事に入ってない』

感心感心と頷き、行くと答えると蘭は「やったぁ！」と笑いながらポアロを後にした

『神海島…か』

騒がしかったポアロも今では閑古鳥が鳴いている
3人が座っていたテーブル席の皿を片しながら、ぼそりと呟いた

『んー、絶対予定入れないでおこっと』

安室「神海島ですか？」

『あ、はい』

安室「へー、いいですね‼僕も行きたいです」

『えー、貴方もですか？』

安室「露骨に嫌がるな」

いきなり降谷モードに入った安室にAはヒラリと返す

『降谷さんって、都合が悪くなれば目つき変わりますよね』

安室「え？」

『ご自分の顔、鏡でよぉくご覧になってくださいね』

そう言い、皿を片し、コトリとカウンターにレモンパイとアイスコーヒーを置いた

安室「？これは…」

『これから来る…お客様ですよ』

安室「？(カランコロン」

コナン「ただいまー」

『お帰り、カウンターにいつもの置いてるから好きに食べてね』

コナン「‼やったね‼」

ランドセルを背負いながらカウンターに座り、レモンパイを頬張るコナンにAは『初恋の味だよねー』と呟くと、「ゴホゴホ‼」とコナンがむせる

『大丈夫？』

コナン「姉ちゃんのせいだろーが」

『あら、何の事？』

サラリとコナンから目をそらし、蘭が誘ってきた神海島について話した

コナン「え、姉ちゃんも来るの？」

『蘭からの頼みじゃねえ』

コナン「……姉ちゃん、昨日何時に寝たの？」

『んー？今夜は満月かなー』

コナン「早く帰って寝ろ」

『やーだー』

ギャーギャー騒ぐ2人に安室はポカーンと見つめていた

コナン「ご馳走さまでした」

『はぁーい』

あれからストーカー男の件も解決してからコナンはこうして毎日ポアロにやって来る
ある意味シスコンであるコナンにクスクスと笑うAであった