探偵の姉はゼロです2 (ページ4)

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毛利「確かに熱は下がったようだな…」

新一「でしょ？」

新一の頭に手を持っていき熱を計る小五郎にAと新一は苦笑いを浮かべた

平次「く、工藤一体どないなってん…」

『訳は後でこっそり教えるから、今はアレを解決させないと』

口元に指を立てAは新一の歩調に合わせながら男子トイレを後にした

平次「あ、後っておい姉ちゃん」

3人が立ち去った後、2人が入っていたトイレの右の個室から誰かが出てきた
小さな背丈でヒョコっと出てきたのは灰原哀だ

博士「な、なんとか難を逃れたようじゃのォ…記憶も戻っておるようじゃし…」

灰原「ええ…助かったわ…博士が彼らの泊まる旅館の名前を覚えててくれて…切羽詰まったら旅館のトイレに逃げ込んでくるってAさんからも予想を立ててもらってたからね…」

～数分前～

コナン「は、灰原⁉」

『あ、哀ちゃん⁉何で⁉』

灰原「シッ！説明してるヒマはないわ…とにかくこれを飲みなさい！」

ポイッと灰原は小さな錠剤をAに投げた
ぱしっと受け取ったAはまじまじと見つめた

コナン「こ、これはまさか…」

灰原「ええ…あなたの体を幼児化させたAPTX4869の解毒剤の試作品…あなたが昨日飲んだのと同じ薬よ…Aさんはちゃんとした風邪薬ね」

『おっと！ありがとう』

灰原「いいのよ…」

Aにはちゃんとした風邪薬を渡した
コナンは解毒剤を受け取ると、パァアと顔を明るくさせた

コナン「じゃあまた24時間？」

灰原「バカね…同じ薬を頻繁に服用していると効きづらくなるように…あなたの体はその薬の耐性が出来てしまい、続けて服用すると持続時間も短くなるのよ…正体を隠し通したかったら効力が切れる前にあの人達と別れて戻るのね…江戸川コナンに…後はAさんと戻ればいいんだから」

～回想後～

灰原「後はAさんのフォロー次第ね…」

新一「んで？何なんだよ？オレと姉ちゃんに聞きたい事って…」

蘭「別に…ありがとうって言いたかっただけよ…私のこのケガ…新一とA姉が手当てしてくれたんでしょ？」

頬を染める2人にAは『ハハハ…純粋～』と心の中で思った

新一「ああ…丁度あの山小屋に救急箱があったしな！姉ちゃんと一緒に「み、見てないよね？」あん？」

姉さんと一緒に手当てしたよ、と言いかけた言葉に蘭は頬を染め上げ新一に問うた