探偵の姉はゼロです2 (ページ27)

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ガチャ

コナン「姉ちゃん、男が外にいるかもしれないから電気は消してるからね？」

『うっ…ん』

目元を抑えながらコナンの言葉に頷き、ベッドに腰掛けたAにコナンは横に座った

コナン「封筒の中身って…開けてないのは見たの？」

『(フルフル』

コナン「オレが見てもいいのか？」

『(コクリ』

話す事さえも怖くなったのだろう
それもそのはず、見知らぬ男に急に電話をかけられ、しかも電話番号まで知られているとなると、厄介な話だ

コナン「じゃあ見るから姉ちゃんはベッドに横になって(ギュッ)？」

『手、繋いで…』

コナン「‼うん」

ギュッと右手を握りベッドに横になるAは緊張が解けたのかスゥ…と目を閉じて夢の中に入った
そんな姉を空いている左手で撫でてやると、ギュッとお腹に手を回して抱きついてくる

コナン(姉ちゃん…絶対オレがこのクソストーカー野郎を突き止めてやるから、それまで辛抱しててくれ)

コナンはすぐに封筒の中身をベッドの上にばらまいた
その中に入っていた写真はどれもコナンを怒らせるものばかり

Aが開けていた写真ど同じものが入っていたり、プライベートでAの行きつけの喫茶店でモーニングをしているところなど、プライベートを監視するかのような写真が何百枚と送られていた

コナン「んだよコレ…ふざけんなよっ‼」

バシンッと封筒を床に投げつけハァハァと息を切らせながら怒り始めた

コナン「こんなので…姉さんが…‼」

不安そうに眠る姉にコナンは胸がギュッと掴まれた
コナンの姿でなければ、姉を守る事だってできるのに…今ではそれがどうしようもなく腹立たしい

東奥穂村での一件から灰原が薬をくれないのはわかっているが、こんな時こそ薬が欲しいと思ったコナンはどうやって薬を手に入れようかと悩むが、耐性がうっすらできている体に今APTX4869を飲めば、1日と持たないだろう

コナン「クソッ‼」

もどかしさからコナンは地団駄する
コンコンとノックをしてきたのは赤井でガチャリと開けるとコナンが怒っているのを目に入れた

赤井「ボウヤ」

コナン「‼赤井さん、どうだった？」

赤井「どうやら、監視している気配はないな…だが、郵便受けにこれが入っていた、内容からすると恐らくラブレターのようだが、内容がえげつないほど気味が悪い、これを今彼女に見せれば確実に外を歩かなくなる」

コナンは受け取った手紙に目を通し、ビリビリと手紙を破り捨てた