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蘭「でもおっかしいなぁ…私新一とA姉の手を握ってたはずなんだけど…急に気が遠くなって…」
灰原(この予備の麻酔銃を撃ち込んだから…)
ソッと腕に身につけている時計を出した灰原
蘭は新一を掴んでいた手を見ながらそう言った
博士「きっと疲れが溜まってたせいじゃろうが…手はずっと握りっぱなしじゃったよ！新一君が君を抱えてこの車に乗せる時もな！その間A君も君の手を握りっぱなしじゃったよ！」
蘭は頬を染めつつも博士に新一の所在を聞いた
蘭「し、新一とA姉は⁉新一とA姉もお父さんの車なの⁉」
博士「いや、しばらくこの車に2人で乗っておったら新一君の体調が戻ったようでのォ…新一君はやり残した事件を片付けに行くと言ってそそくさと車を降りてしまったよ…A君も警察の仕事が山のように残っているからと言って新一君と一緒に降りてしまったよ…」
蘭「じゃあ私の手を2人して振りほどいて行っちゃったのね？あの推理バカ王子とA姉！」
コナン(バカ王子…姉さんはそのまんまかよ…)
頬絵を染めながらプンスカ怒っている蘭にコナンは自分のあだ名を聞いてポカンとしていた
蘭「でも悔しいなー…ぜーったい離すもんかって心に決めてたのに…」
灰原(バカね…よく見てみないよ、工藤君のセーターの左側…袖の下を裾まで切って安全ピンでつないであるじゃない！それは左手が塞がったままセーターを着た証拠…だから悔しがる事なんてないのよ…あなたはね…)
コナン「くしゅん」
蘭「やだ、また風邪？」
コナン「ううん平気！(やっぱ裸にセーターは寒いよな、)ん？蘭姉ちゃん、その左手の手紙って何？」
コナンは蘭が握っている左手の中にある手紙に指を指した
蘭「え？」
カサ…と手紙を広げた蘭は中身に目を通した
すると、フワリと頬が緩んだ
《ヤッホー、蘭、まさかあのまま手を繋いだまま倒れちゃうとはびっくりしたね！多分東奥穂村での出来事で体が予想以上に疲れが溜まってたのかもね
それから、怪我の事だけど、あまり無理をしないように！無理しすぎると空手の大会に支障が出ちゃうからね？
無理しない程度に空手頑張りなさい！
新一には私からこっぴどく叱っておくから、今回は大目に見てあげてね？あれでも結構、休んでから事件を片付けに来たんだから、奥穂村での事件は私と新一にとっては思い出の事件だからね》
蘭(A姉…)
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作者名：サッカーバカ | 作成日時：2018年7月24日 18時
