13-6 ページ19
Aはハッとし車内のメーターパネルを見た
確かにタバコとライターが置いてある
灰皿には沢山の吸い殻があるのに彼は吸っていなかった
溝端「じゃあ何で？何で糸を切らなかったのよ⁉」
新一「彼は覚悟していたんでしょう…自分の犯した罪は…自らの死をもって償うべきだとね…」
忠田「まさかコイツ、わかってて…」
溝端「そ、そんな…」
新一「…かといって彼に同情する気は僕にはありません…あなたが彼を殺害した事と同様に…あなたを犯罪者にしてしまう彼のこの選択は有り得ない…例えどんな…どんな理由があろうとも決して選んではならない…ま、間違った答え…」
群平を見ながら新一は息を切らしてい言い続けた
だが、それは…
新一「くあっ」
最後まで言えるわけがなかった
胸の痛みがより一層激しくなった
部屋「く、工藤⁉」
『新一‼』
ズルリと腰を曲げた新一に服部とAは寄り添った
佐藤「高木君、救急車‼」
高木「は、はい‼」
新一「い、いや…」
「『病院はアカン…/ダメ…』」
病院に連れて行ってはいけないと言おうとした時だ
新一とAの手を誰かに掴まれたのは
蘭「行こ、新一、病院‼」
新一「ら、蘭⁉」
息を切らして蘭は2人の手を掴んでいた
どうやら走ってきたのだろう
蘭「病院に行って体治して元気になったら…聞かせてもらうからね！新一のあの推理の答え‼ A姉も‼」
「『(蘭…)』」
蘭「た、多分私もその推理…あ、あ、合ってると思う気もするし…」
服部は和葉によってその場を離されてしまった
この場でどうにかできるのはAだけだが、その本人は蘭に手を掴まれ自由がきかない
蘭「だから病院に行くまでこの手は絶対に…ぜーーったいに…」
プス
「蘭姉ちゃん…起きて蘭姉ちゃん…蘭姉ちゃん！」
蘭(え？)
車の中で眠っている蘭を起こす声に蘭は目が覚めた
蘭「コ…コナン君⁉か、風邪大丈夫なの？」
コナン「うん！すっかりよくなったから迎えに来ちゃった！博士のビートルでね！」
博士「平次君達は小五郎君の車で大阪に帰る空港に向かったよ！」
蘭「そっか…」
阿笠博士にその後の事を聞かされた蘭はコナンに「それよりさ、蘭姉ちゃん…」と声をかけられた事に気付いた
コナン「そろそろ手を放してくれない？」
蘭「あ、ゴメン‼痛かった？」
コナン「全然！なんか蘭姉ちゃん、寝ぼけてボクの手を握ってたよ…」
包帯で巻かれた手でコナンの手を握っていた蘭はすぐにコナンから手を放した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ | 作成日時：2018年7月24日 18時
