探偵の姉はゼロです2 (ページ17)

今日:2 hit、昨日:43 hit、合計:219,050 hit

13-4 ページ17

服部の推理を聞きながら新一の背中をさすっていると、手を力強く握られた

新一「ね、姉ちゃん…」

『何？』

新一「へへ…呼んだだけ」

『…‼バカ…』

力強く握られた手をAも握り返した
どんな形であれ、コナンだろうと新一は自分の大切な弟である

『(必ず…必ず組織をぶっ潰してやる‼)』

Aがそう思っている側で服部の推理は続いた

平次「窓の穴やネクタイに糸通すんは…群平さんが座ったまんまぐっすり寝とらんとでけへんしなァ…これ仕掛けたんは群平さんがパーキングで仮眠をとった時…起こしたるとか言うて車の鍵を預かっとったんやろ…」

毛利「なるほど…前もって睡眠薬入りの飲み物でも飲ませておけば途中で仮眠をとるように仕向けられるって事か…」

平次「窓に穴を空けたんもドライブする前やろなァ…群平さんがタバコの煙出す為に窓の上の方をいっつも開けっ放しにしてたんやったら穴は隠れて見えへんしなァ…」

溝端「で、でも…証拠は？私がやったって証拠はあるの？」

溝端は自分の犯行をまだ認めなかった
それどころか、証拠はと聞いてきたのだ

平次「死体見つけた後…あんた、オレらに言われて自分の車で料金所の前に行ったやんか…そんでまたここに警察の車で連れて来られたんやろ？つまり、あんたが1人なれたんは自分の車ん中だけ…せやからあんたの車調べたら見つかるはずやで…

あんたがオレらより先に遺体に駆け寄って切って抜き取った細ォて丈夫な釣り糸が！そんな物ここら辺にほっ放っとってもし見つかったらトリックがすぐにバレてまうからな…
ひょっとしたら仮眠中の群平さんをさらに熟睡させるために使たクロロホルムとか起こす時に嗅がせたアンモニアとかも…車ん中から出て来るかもしれんなァ…
オレやったら途中で寄ったパーキングのゴミ箱ん中に捨てるやろうけど…なぁ姉ちゃん」

『そうだね…私の場合はこんな森や山に囲まれた場所なんだから、そこら辺の山や森に放り投げるけどね』

溝端はそこまで言われると観念したような態度になった

溝端「…釣り糸もクロロホルムもアンモニアも私の車の中よ…まあ、元々群平の車が何かにぶつかって止まったら糸を回収するために駆け寄るつもりであたから…その後警察に事情聴取ぐらいされるとは思ってたけど…まさかこのかわいい探偵君達と美人な探偵さんに…急転直下でトリックを見抜かれるなんて思ってなかったから…」