探偵の姉はゼロです2 (ページ15)

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高木「は…犯人がわかった⁉工藤君と服部君とAさんがそう言ってるんですね？わかりました！3人を連れてそっちへ向かいます！」

電話を切った高木は3人を連れて現場に向かった

和葉「ホラ蘭ちゃん、アタシらも行こ！」

蘭「わ、私はここで待ってるよ…新一とA姉、すぐに戻って来るって言ってたし…」

和葉「そない言うていっつも逃げられて来たんやないのん？」

蘭「で、でも推理の邪魔しちゃ悪いしさ…」

ここまで来ると蘭の健気さには涙が出てもどかしさも混じってしまう
和葉は蘭の手を取り「走るで‼」と言った

蘭「あ、ちょっ…」

手を取られた蘭は和葉の後ろを走った
その光景を灰原は静かに見つめた

忠田「何⁉首を絞められて殺されただと⁉車を走らせてる最中にかよ⁉」

佐藤「ええ…目には溢血点、首には索条痕…この古城群平さんが運転中、何者かに絞殺されたのは確かよ…」

下鳥「じゃあ我々には無理なんじゃないんですか？」

溝端「そうよ！3人とも自分の車のハンドルを握ってたんだから！群平の首を絞める事なんて…」

3人の言葉に新一が汗をかきながら答えた

新一「それが可能なんですよ…運転中、群平さんにある行為をさせれば…」

と、言うとゴホゲホと咳き込んだ

『新一！もう喋らないで‼』

平次「おい工藤！もう喋らんとけ‼」

新一の隣に立ち背中をさするAと新一の両肩に手を置いた平次は同時に話した

下鳥「あ、ある行為って…一体何をさせたって言うんですか？」

溝端「確かに私達は群平の車の側を走っていたけど…」

忠田「高速でかっ飛んでる時に何ができるって…」

平次「せやからできるって言うてるやろ？運転席のサイドウィンドーのいっちゃん下に空けた…このちっさい２つの穴使たらなァ！」

忠田「あ、穴だと⁉」

忠田は車の下にある穴を見ながらそう言った

平次「仕掛けは簡単！まず、1本の細ォて丈夫な釣り糸の両端をこの２つの穴から車内に入れる…
ほんでその両端をヘッドレストの隙間に後ろから通し、片方の先を群平さんのネクタイの後ろに滑り込ませ、もう片方の先と結ぶだけや！」

『あとはパワーウインドーを開けさせさえすれば糸が引っ張られ…首が自動的に絞まるって事です』

新一の背中をさすりながらそう言った途端、新一はまた咳き込んだ

『あ、ごめん‼』

新一「だ、大丈夫だ…」