探偵の姉はゼロです2 (ページ14)

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13話推理の答えページ14

ドックン‼

平次「お、おい工藤…」

心臓が強く波打つ
東奥穂村の道を歩いていた夕方に襲ってきた心臓の音

新一(マ、マジかよ…もう来やがった…いくら薬の耐性が出来たっつったってまだ4時間ぐれーしか経ってねーじゃねーか‼いくらなんでも早過ぎるだろ⁉)

胸を押さえ、Aの手を掴み痛みに耐える新一にAはすぐにスマホを見つめた

『(まだ4時間しか経ってないのに…‼嘘でしょ⁉)』

博士「ええっ⁉もう薬が切れてるかもしれんじゃと⁉」

灰原「ええ…薬の効果持続時間なんて個人差があって正確な数字は出せないけど…以前、工藤君に投与した解毒剤の効き具合から推測すると、そろそろ発作が起きていてもおかしくないわね…」

腕時計を見つめながら灰原は淡々と答えた

博士「ま、まあ、新一ならなんとかするじゃろう…側にはA君だっておるんじゃし…発作が起きてから30分ぐらいは持つと言っておったし…」

灰原「何寝ぼけた事言ってんのよ？薬の効果持続時間が短くなるって事は発作が起きてから幼児化するまでの時間も短縮されるって事…10分持つかどうかわからないわよ！」

博士「じゅ、10分⁉」

20分も短縮された事に驚いた阿笠博士は思わず聞き返してしまった

灰原「彼とAさんがそれに気づいていなければアウト…ハイウエーのド真ん中で人間が幼児化する奇怪な現象を披露する事になるでしょうね…」

『新一‼しっかりして‼』

佐藤「ちょ、ちょっと工藤君？どこか悪いの？」

膝に手をつきながらAの手を掴む新一に佐藤は心配した
Aも寄りかかる新一を支えながらスマホの時計を見た

毛利「お前やっぱり医者に診てもらった方が…」

新一「そ、それは謎解きをした後で…あの容疑者3人をここに連れて来てください…3人の前で明かしましょう…この嫌な事件の…真相を…姉ちゃん…また頼んでもいいか？」

『もうっ…‼バカッ‼』

寄りかかる新一の手をギュッと掴んだAは服部にも手伝うように促すと、ドアに寄りかからせた

『どう？』

新一「あ、ああ…だいぶマシになった…」

平次「まさか、薬の効果が…」

新一「かもな…」

『かもなって…新一あなた…もしかしたら…‼』

新一「心配すんなよ…」

『え…』

ハァハァと息を吐きながら新一はAに笑ってみせた

新一「この事件を解いたら、姉ちゃんと一緒に帰るから…」

『新一…』