探偵の姉はゼロです2 (ページ12)

今日:11 hit、昨日:16 hit、合計:219,016 hit

12-5 ページ12

佐藤「じゃあ遺体を最初に見つけたのはあなた達なのね？」

平次「いや、この姉ちゃんや！」

溝端「私も群平の車が変なと思ってたから…だからあの時、すぐな後ろに停めて駆け寄ったのよ！」

高木「しかしそれが本当なら、首を絞めるチャンスはなさそうですね…もちろんその方法すらわかりませんが…」

佐藤「まぁ、とにかく言えるのは…この2人も被害者の車と共に高速に乗り、パーキングに入り、被害者の車を追うようにパーキングを出たって事は確かのようね…」

ジロリと頬を緩ませながら下鳥・忠田を見つめる佐藤に2人はだんまりになった

佐藤「じゃあとりあえず、被害者の車の所に案内してくれる？探偵君達…」

新一「ええ！」

平次「もちろんや！」

毛利「んじゃ俺も…」

『いいですよ』

期待した目線を小五郎を入れて(？)佐藤は現場に向かう事にした

佐藤「それじゃあ高木君は料金所の封鎖を解いてその容疑者3人とここで待機してて！」

高木「あ、はい！」

佐藤「鑑識さん達は私が呼んでおくから！」

その場に残るように促した佐藤に続いて新一達も口を開いた

平次「和葉もその姉ちゃんとそこで大人ししとけよ！」

『蘭もよ？付いて来ちゃだめだからね？』

新一「すぐに戻って来っから！」

蘭(あ…行っちゃう…また新一とA姉が行っちゃう…)

蘭は気絶した時見た夢を思い出した
どんなに追いかけても追いつけない2人に行って欲しくないと心の底から願っても置いて行ってしまう2人に、蘭はどこにも行って欲しくなかった

ギュ

「『お？』」

蘭「……」

新一とAの服の袖を掴み、行かないでと目で訴えた
その目にAは微笑み、新一は頬を染めた

新一「オメーだけじゃねーよ…」

蘭「え？」

新一「聞きたい事や言いたい事があんのはオレや姉ちゃんの方もだから…だから待っててくれよ…オレの推理によると…恐らくそれは…オメーがオレに聞きたい事と…全く同じだと思うからさ…」

『私もだよ？私だって今は忙しくてなかなか蘭に会えなかったりするけど、私だって新一と同じだよ？聞きたい事や言いたい事も沢山あるんだから…だから待ってて？ちゃーんとその時になったら蘭の聞きたい事や言いたい事気が滅入るまで聞いてあげるから』

2人の微笑んだ顔に蘭は手を緩ませた

ペシッペシッ

平次「こぉら、自分ら！何イチャついてんねん？」

「『バーロ、んなんじゃねーよ！』」