探偵の姉はゼロです2 (ページ11)

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溝端が2人にキレるのを見たAは女とは恐ろしいと新一の隣で呟いた

新一(姉ちゃんもまあまあ怖いけどな…)

『なんか言った？』

新一「何にも？」

佐藤「ちょっと待って！群平ってまさか…東京西部エリアを根城にしてる走り屋レッドコメッツのリーダー…古城群平なの？」

『古城群平？』

新一「知ってんのか？」

『いや、そっち方面に関しては無知だから』

佐藤の確認を溝端は「ええ…」と答えた

溝端「髪の色を落としてヒゲも剃っちゃったけどね…」

毛利「レッドコメッツっていったら、その事故の責任を取ってリーダーが辞めたって聞いたなぁ…」

高木「それで髪とヒゲを…」

溝端「だから最後のドライブだったのよ…ただ単に車を転がすだけの…なのにパッシングさせるわ、クラクション鳴らされるわ…」

新一「そうだったんですか？」

帽子をかぶりながら溝端に聞いた新一

溝端「ええ…私は群平の車の前を走ってたんだけど…この人、群平の車の後ろにつけてしつこくパッシングしてたわ！どーせ峠で一度も群平に勝てなかったのがよっぽど悔しかったんだろーけど…」

忠田「ああ、そうだよ‼あの野郎！勝ちっ放しで引退なんてぬかしやがるから煽ってやったんだ‼全然乗ってこねぇから抜いちまったけどよ！」

『(車で煽るって…煽り運転かよ…)』

忠田の発言に呆れたAはハァ…とため息をついた

忠田「まあ、切れたはずの女と仲良くドライブしてたみたいだったしな…」

溝端「……」

平次「ほんならクラクション鳴らしたんは…？」

下鳥「わ、私です…その人が抜いた後、私が群平さんの車の後ろにつけたんですが…急にスピードを落とされて接触しそうになったので、思わずクラクションを…
そしたら、自分を抜いたこの人の車を追いかけるように追い越し車線に出たのを見て、またクラクションを…息子の葬儀の日、群平さんは私に「走り屋を引退する」って誓っていたのでムカッときて…
その直後です…群平さんの車の様子がおかしくなったのは…追い越し車線に出たっきり抜こうもとせずダラダラと走り続け、ガードレールに車体をこすり始めて…」

毛利「その異変を素早く察知した俺の好判断で彼の車の前につけ、速度を落として止めたら、絞殺された死体を発見したってわけだ‼」

自分が止めましたよ感を出す小五郎に蘭と和葉は顔を歪めた

和葉(それ、工藤君と工藤君のお姉さんに言われたからやん…)