探偵の姉はゼロです2 (ページ1)

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11話ホントに聞きたいコトページ1

ドックン‼

新一「くおっ」

蘭「し、新一？」

腕を掴んでいた蘭はまた心臓のあたりを掴み前のめりになった新一を心配した

平次「く、工藤…」

新一(か、体が熱い…)

『しっかり‼』

蘭がそっと新一の額に手を持って行った

蘭「ヤダ…すごい熱…」

ドックンドックンと波打つ心臓を必死になだめようとする新一だが、体が思うように動いてもくれなければ言う事すら聞いてくれない

新一(このままじゃ戻っちまう…またコナンに戻っちまう…今、こいつの前で…戻るわけには…)

隣にいる心配そうな眼差しを向けてくる蘭をチラリと見た新一

平次「風邪や風邪！工藤、湖に落ちた言うてたやろ？そん時ひいた風邪がぶり返したんや！」

フォロー入れた服部だったがAはジロリと見た

和葉「そら、そうやろうけど…」

毛利「苦しみ方が尋常じゃねーぞ…」

『(アホか)』

平次(結構キツないか？その目線)

Aからの視線にビビりつつも、服部は新一に歩み寄り一芝居を打った

平次「え？何？便所に行って出すモン出したいやと？」

『じゃ、じゃあ私と平次君は新一連れて旅館のトイレに行ってくるから…和葉ちゃんは平次君のバッグと私のバッグ持って来てくれないかな？』

新一を支えながらAは和葉にバッグを持ってくるように頼んだ

和葉「何でバッグ持って行かなアカンのん？」

平次「着替えや着替え！工藤、めっちゃ汗かいてるし…姉ちゃんも工藤もいつまでも死羅神様の格好させられへんやろ？」

『じゃ、お願いね！』

3人はゆっくりとだが、急いで旅館のトイレに逃げ込んだ