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蘭(…どうしたんだろ私…ホントに…)
ずっと話したかった事、ずっと言いたかった事、今まであった事を沢山話したいし、聞きたい事だってたくさんある蘭は、待ちわびていた新一のはずなのに、どうにもしっくりこなかった
そんな時、小五郎の肩にポツリと雨の雫が落ちた
毛利「うわっ！降ってきやがった！」
平次「ア、アカン！旅館まで走るで！」
服部の言葉により、全員がそこから走る
和葉は走らずにゆっくりと歩いていた新一の背中を押しながら走っていた
新一の背中に少し膨らみがあった
そんな様子を見ていた２つの影は息を切らしながら木の枝の上でギリッと歯軋りをした
だが、雨の音でその歯軋りの音はかき消された
ーーーーー
ーーー
ー
翌朝
和葉「ええっ⁉工藤君、部屋にいてへんの⁉」
朝の早くから、この騒動だ
原因は服部の隣で眠っていたはずの新一がいなくなっていたからだ
平次「ああ！朝起きたら布団がもぬけの殻や‼」
蘭「そ、そんな…」
毛利「おい！今、村の人に聞いたら…朝早く日原村長の家に入るのを見たってよ！」
平次「ま、まさかアイツ…記憶が戻ったんとちゃうか‼」
そんな淡い期待を込めながら服部は日原村長の家へと向かった
平次「おーい工藤！いてるかー⁉工藤〜！」
ガチャリと家のドアを開け、スリッパに履き替え、家の中を探した
平次「あ！おった！」
1階のベランダのある部屋のドアを開けると、黙り込んだまま立ちすくんでいる工藤新一がいた
平次「お前、記憶が戻ったんやろ？せやからここにきたんやろ？なぁ工藤‼」
新一が記憶を戻したと思い服部は工藤の肩に手を置いた
だが、ヌルリとした感触がした
平次「え？血？」
自分の手を見てみると、べったりと血が付着していた
服部はどういう事かと思い、新一の服を見た
平次「どないしたん？えらい血ィ出てる…」
服にべっとりと血が付いている
そんな新一は服部の声を無視し、ある床の一点を見つめながら黙り込んでいた
服部は新一の目線を追うようにゆっくりと後ろを振り向き、床を見ると…
平次「え？」
新一の目線の先には腹部から血を流し、床に横たわる女性の姿があった
新一の手には、血まみれの包丁があった
服部は訳が分からず、新一をまた見つめた
その顔は、依然と先程と変わらず、自分がした事を理解していなかった
平次「ま、まさか…‼」
最悪の予感が服部の頭に走った
工藤新一が…人を刺した…？
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サッカーバカ(プロフ) - リリーさん» ！本当ですね！ごめんなさい！それからありがとうございます！ご指摘ありがとうございます！！ (2018年7月25日 0時) (
レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - 面白いですね！更新頑張ってください あと 警視庁じゃなくて警察庁だよ思いますよ (2018年7月24日 22時) (レス) id: 952da06504 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ | 作成日時：2018年7月21日 10時
