389話 ダメッ！ ページ26
ウォッカ「33、32、31……30秒経過!」
沈黙を続ける安室と怜奈を、ジンは冷酷な目で蔑むように眺めた
ジン「仲良く互いを庇いあってると言うわけか」
安室「庇うもなにも、僕は彼女がノックかどうかなんて知りませんよ」
安室に続いて怜奈も「私だって!」と言った
水無「でも、これだけは言える 私はノックじゃない」
安室「それはこっちのセリフだ」
互いに主張すると2人にジンは「さあ……」も割って入った
ウォッカ「19、18、17……」
ウォッカのカウントダウンが20秒を切り、ベルモットの表情が険しくなった
ウォッカ「16、15、14……」
ジン「先に鳴くのはどっちだ」
ジンは安室に向けた銃口を下げ、今度は怜奈に向けた
ウォッカ「10秒前……9、8、7……」
安室と怜奈は口を閉ざしたまま、ジンを睨みつけた
ウォッカ「6、5、4……」
銃口越しに見えるジンの瞳がギラリと光る
A(ダメ……)
ジン「バーボンか……キールか……」
A(ダメ…‼)
ウォッカ「3、2、1……」
ジン「まずは貴様だ、バーボン」
銃口が再び安室に向いた
ウォッカが「ゼロ」と告げると同時に、銃の引き金にかけたジンの人差し指に力が込められる
ビシュッ!
A「ダメッ‼」
安室「‼(…まさか、A⁉)」
かすかな音と共に、聞こえるはずのない愛おしい人の声が聞こえた安室は上を見上げた
天井から下げられたライトの根元で火花が散った
コードが切られたライトが落下し、増田の投光器を直撃する
鉄骨の柱に繋がられた安室と怜奈を照らしていた投光器が床に倒れ、突然倉庫の中は暗闇に包まれた
ジン「何だ⁉ どうした？」
ベルモット「ラ、ライトが……‼」
暗闇の中、倒れた投光器が周囲の床をむなしく照らしている
ジン「キール！ バーボン！ 動くな‼」
ジンは鉄骨の柱がある方に銃を向けた
しかし、真っ暗で2人の姿は見えない
ベルモットはスマホを取り出し、点灯させたLEDライトを柱に向けた
すると＿＿柱に繋がられていたのは怜奈だけだった
ベルモット「バ……バーボンがいない！逃げたんだわ‼」
ウォッカ「クソォ‼ どうやって⁉」
ウォッカは慌てて倒れた投光器を起こした
強烈なライトが柱でうずくまる怜奈を照らす
ジンは柱に歩み寄り、柱の根元に転がる手錠を手に取った
伸ばされたヘアピンね鍵が開けられている
ジンが悔しげに奥歯を噛み締めた時＿＿背後でバンッと扉が開く音がした
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サッカーバカ(プロフ) - *ひな*さん» ありがとうございます！がんばります！ (2018年8月12日 7時) (
レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
*ひな* - 遅くないですよ！大丈夫です！！更新楽しみにしてますね♪`∀´ (2018年8月11日 21時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - *ひな*さん» ありがとうございます！更新遅くてすみません！ (2018年8月4日 17時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
*ひな* - が、頑張ってくださいね！ (2018年7月30日 7時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - けんPさん» 甘え方とデレ方本当にわかんないです、最後の方にもちょこっとデレ方入れようと思います デレ方本当にわかんない！ (2018年7月18日 10時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ | 作成日時：2018年7月2日 22時
