385話 互いの想い ページ22
安室「‼」
A「‼」
僕の願いに応える様に降谷がこっちを見た
ホッとした様な顔になったアイツは…僕に今まで見た事のないような柔らかい笑顔を向けて来た
A「や…だ‼ やだ‼」
その笑顔は僕が大嫌いな笑顔…おじ様もあんな顔で亡くなったんだ
急いで病室を飛び出して、駐車場に向かう
病院の玄関から出て駐車場に出ると、降谷の愛車はそこにはなかった
いなくなるの？
A「…零〜」
ポロポロと涙を流しそうになるのを必死に耐える
服の裾を掴みながら下を向いていると男の声が聞こえた
「乗れッ‼」
A「‼ はい‼」
赤井さんだった
僕はすぐに赤井さんの車に乗り込んだ
シートベルトを締めると赤井さんはすぐに車を走らせた
赤井「どうやら安室君は組織に…」
A「ッ……」
運転しながら赤井さんが話した
聞きたくない
赤井「…すまない、今の君には酷な話だったな」
気を遣った赤井さんは僕に上着を渡して来た
僕は受け取る……あれ？
A「この上着…まさか‼」
赤井「察しの通り、安室君のジャケットだよ」
黒のジャケット…降谷のお気に入りのジャケットだ
なんで赤井さんが？
赤井「秋夜に頼まれてな…安室君のジャケットを君に渡すように」
A「アイツが…僕に上着を渡そうとしていたんですか？」
赤井「恐らくな…見舞いに行けないからせめて、ジャケットだけでもそばに置いておきたかったんだろう」
A「……」
黒のジャケットを見つめながら僕は降谷の顔を思い出す
柔らかい笑顔を見た時、僕は降谷を失いたくないと思った
今度は僕が守る…守られるのはもう嫌だ
大切な人ぐらい自分で守りたい
僕はジャケットを着ると、頬をバチンと叩いて気合を入れた
赤井「フッ…安室君の原動力は君にあるようだな」
A「降谷は僕の事を大切にしてくれてます アイツが僕を守ってくれたように、今度は僕が守るんです」
赤井さんの横顔を見ながら真剣に応える
赤井さんは僕を一瞥すると、フッと頬を緩ませた
赤井「いいか？ これからは危険な場所に行く事になる、君はそこに行く覚悟はあるか？」
A「あります、降谷の為なら…火の中でも水の中でも…地球の裏側でも行きます…‼ 僕の大切な人です」
赤井「合格だ」
赤井さんはアクセルをグッと踏み込みスピードを上げた
A(降谷…無事でいてくれ…‼)
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サッカーバカ(プロフ) - *ひな*さん» ありがとうございます！がんばります！ (2018年8月12日 7時) (
レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
*ひな* - 遅くないですよ！大丈夫です！！更新楽しみにしてますね♪`∀´ (2018年8月11日 21時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - *ひな*さん» ありがとうございます！更新遅くてすみません！ (2018年8月4日 17時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
*ひな* - が、頑張ってくださいね！ (2018年7月30日 7時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - けんPさん» 甘え方とデレ方本当にわかんないです、最後の方にもちょこっとデレ方入れようと思います デレ方本当にわかんない！ (2018年7月18日 10時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ | 作成日時：2018年7月2日 22時
