383話 大切な“___” ページ20
僕は目が覚めてから検査をしまくった
怪我も重いと言われたが、医者に頼んで退院を今日の午後にさせて貰う事にした
蜜名姉さんはプンプンしながら退院に反対していたけど、今回の件を降谷に任せっきりにしたくないからという事で、理解してもらった
蜜名「全く…あの人はどうして彼女が大怪我したのに見舞いにすら来ないのよ‼」
A「あの人もあの人で大変なの!僕の代わりに色々もやってるみたいだし…」
服やらなんやらをバッグに詰め込み、退院の準備を進める
蜜名「…ねぇ、A」
A「んー?」
蜜名「……帰って来ない?」
A「…………え?」
眉を下げて目に涙を浮かべる蜜名姉さんに僕は目を見開いた
A「…な、何言って「冗談じゃないわ」…ダメだよ」
蜜名「お願いよ…もう辞めて…?公安警察なんか…この国を守る事が貴方の使命なの?」
A「…使命なんかじゃないよ…この国は僕にとっては大切な“___”さ」
蜜名「‼」
僕の言葉に目を見開きガシャンとスマホを落とした蜜名姉さんに僕は抱きしめた
A「僕はね、絶対に死んだりなんかしない この仕事をしている限り、自分の身は自分で守る、それに僕にはね、大切な人がいる…ソイツを置いて僕はここを離れるなんて絶対に嫌なんだ、例え蜜名姉さんのお願いでもそれは聞けない相談だよ」
蜜名「で…でもっ‼」
僕の服をギュッと握りしめて引き下がらない蜜名姉さん
A「何かあればすぐに帰るよ…ゼロと風那も連れて…」
蜜名「…バカ…」
ーーーーー
ーーー
ー
警察病院 駐車場
「ああ、そうだ 東都警察病院だ、もしもの時は構わん 頼んだぞ、風見」
安室は家具語を決めた表情で電話を切りドアを開けて車から出た
ここに来た目的は記憶喪失の女の事と、ここに入院しているA、そしてゼロの見舞いのためだ
車から出た途端、病院の方から1人の女性が歩いて来た
安室「‼」
それはベルモットだった 大きなつばの帽子を被ったベルモットは、ジャケットを左腕にかけて近づいてくる
ベルモット「バーボン、なぜ貴方がここに? 貴方の彼女のAの見舞いかしら?」
安室「もちろん、それもありますが、あの人を連れ戻すためです」
安室が答えると、ベルモットはフッと口の端を持ち上げた
ベルモット「てっきり、Aの見舞いだと偽って記憶が戻る前にあの人の口を塞ぎに来たのかと…」
安室「なぜ僕がそんな事を? 言っている意味がわかりませんね」
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サッカーバカ(プロフ) - *ひな*さん» ありがとうございます!がんばります! (2018年8月12日 7時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
*ひな* - 遅くないですよ!大丈夫です!!更新楽しみにしてますね♪`∀´ (2018年8月11日 21時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - *ひな*さん» ありがとうございます!更新遅くてすみません! (2018年8月4日 17時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
*ひな* - が、頑張ってくださいね! (2018年7月30日 7時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - けんPさん» 甘え方とデレ方本当にわかんないです、最後の方にもちょこっとデレ方入れようと思います デレ方本当にわかんない! (2018年7月18日 10時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年7月2日 22時