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313話 嫌いだよ ページ44

降谷side

A「ごめっ…ん‼」

安室「あ、いや…」

グスグスと泣き始めたA
腕を強く掴みすぎたのと、公安をやめろと言った事にショックを受けたのだろう

コイツは一度泣くと中々泣き止まない時がある
それは警察学校時代に経験した

安室「すまない、キッドに連れていかれたお前を見て…居ても立っても居られなくて…「降谷…」?」

泣きじゃくりながら俺の服の中に顔を埋めているA
服をキュッと掴む力は相当弱い

A「僕の事…どう思ってるの?」

安室「…‼」

A「ただの同僚?相棒?なんなの?」

安室「そ、それは…」

コナン君に自覚を持たされた時から俺はコイツの事しか考えていなかった

安室「お、俺は…」

A「…?」

顔を上げ涙を流しながら俺を覗き込むように見つめるAを見て俺は恥ずかしくなり下を向いた
そんな顔…見たことない

安室「…い…だ」

A「え?」

安室「嫌いだよ…」

A「⁉」

俺は無意識に…何かを言ったらしい
Aが俺から数歩離れた

A「僕の事…嫌い…なのか?」

安室「え…?(ハッ!」

まさか、無意識のうちに“嫌い”って…

安室「ま、待て、違うんだ」

弁解しようにも相手は俺の言った言葉にショックを受けて何も見ていなかった

Aside

『嫌いだよ…』

降谷に言われた言葉は僕に重くのしかかった
降谷を好きだと自覚して…告白だってしたのに…ない事にされた
まあ、あれはしたに入るのかわからないが…

でも…これでわかった
コイツは僕の事を“仕方なく付き合っているだけ”
ただ仕事場でも仕方なく同僚として接している

…淡い初恋だったな

降谷が弁解しようとしているけど、どう弁解する気なんだ?
僕を嫌いと言って弁解する…例え弁解されたとしてもその先の言葉が怖い

降谷が僕に手を伸ばした
その手が怖くて払いのけてしまった
迎えに来てくれたのに…折角、快斗がくれたチャンスを…僕は水の泡にしてしまった

安室「っ‼すまない…」

払いのけられた手を戻した降谷は下を向いている
僕と降谷の間に暗い空気が流れる
さっきまで感じていた降谷の体温が…どんどん風に奪われる

A「…どうして?」

安室「?」

A「嫌いだって…思ってたのに…そんな相手とどうして仕事を共にしてたんだ?」

安室「っ‼」

疑問でしかなかった
降谷なら上司に言って僕を外す事だって容易いだろう
でも、それをしなかった

A「お前は…僕を手元に置いて自分が一番だと思ってきたんだろ‼」

ーーー
字数

314話 両想い→←312話 キッドVS降谷零



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サッカーバカ(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!更新スピードが速いので、皆様にご迷惑をおかけしていると思いますが、これからもよろしくお願いします (2018年6月26日 21時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - けんPさん» 自分も思います!(T-T)こんな男子いたら…!友達にそんな優しい人いないんですけどね (2018年6月26日 21時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - うんうん、いい子 作者さん頑張って下さい! (2018年6月26日 20時) (レス) id: 966379f9ef (このIDを非表示/違反報告)
けんP - 快斗くん凄く良い子…(´;ω;`) (2018年6月26日 20時) (レス) id: 20e1749555 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - けんPさん» 自分もです、主人公達の行動とか書けなくて…めちゃくちゃ悔しいんですよね (2018年6月26日 15時) (レス) id: 7a8e0b57d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年6月19日 22時

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