第7話 自主トレ ページ9
とても長い道のりの最中、とある場所で瞳子監督がバスを停車させた。
「狭い場所で長時間は身体が鈍るわ。トレーニングをしましょう。」
「皆さんのためのトレーニングメニューもあります…！」
そう言って、練習内容が詰められているであろうボードを掲げる春奈。
だがどうしてか、円堂以外のメンバーは不服そうにそっぽを向いて黙り込んでいた。
そんな状況に、練習なら普通嬉しいのでは、と事情を知らないAが不思議そうに瞬きを繰り返す。
それを見兼ねた瞳子監督が、息を吐いて一つ提案をした。
「いいわ。だったら自主トレをしてもらいましょう。この山の自然を相手にね」
そんな瞳子監督の言葉に、自主トレなら…と渋々立ち上がる一同。
バスから降りて特訓へ向かう彼らに、瞳子監督は何故だか満足げに笑みを浮かべて見送った。
初めから自主トレを彼らにさせるための策略だったのだろうか、思春期の子供に対しての扱いが良くできている。
数時間ほど時が過ぎ、大自然相手に特訓をこなしたご褒美として、夕食にはマネージャー陣のお手製おにぎりが振舞われた。
「みんな、自主トレで汗かいたでしょう？近くに温泉があるわ。すぐ入ってきなさい」
皆がこれでもかとおにぎりに食らいついている時、瞳子監督が皆を風呂に誘導した。
中々入ることのない大自然の露天風呂に一同は目を輝かせていたが、ただ1人、Aだけが浮かない顔をしている。
両親につけられた虐待の痕跡が、痣となって身体中に散らばっているのだ。
これを見られては、きっと皆に気を遣わせてしまう。
なんとか風呂の時間をズラそうと、Aはありもしない腹痛を決め込むことにした。
「うっ…！なんか急にお腹が痛くなってきた……！！すみません瞳子監督、俺はもうちょっと後に入っても…？」
「あら、大丈夫？ではAくんは後で入りなさい」
「すみません…」
少し様子のおかしいAに、瞳子監督は怪訝な顔をしながらも気を遣ってくれた。
安心と同時に、申し訳なさを孕んだため息をつく。
そして夜も更け始めた頃、みんながキャンプファイヤーを囲んで談笑しているところを、いそいそと抜け出すA。
やっと入れる、と上機嫌で風呂に向かうAであったが、その背中を追う人影には気付けなかった。
「ふぅ〜極楽〜」
体の洗浄を済ませ、目一杯お湯に浸るA。
疲れがお湯に染み出して行くような感覚でうっとりしていたその時、風呂の出入り口のドアが何者かによって開かれた。
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あ(プロフ) - 尊都さん» 尊都さんコメントありがとうございます😳そう言って頂けて嬉しいです；；本編の方にもバレンタインの話みたいな恋愛描写もう少し入れていきたいですね〜 (2月19日 11時) (
レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 司令塔タイプのイケメン大好きです🥺バレンタインのお話も最高でした💖お気に入りに追加しました！続き楽しみにしてます！✨ (2月18日 23時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - リポポプさん» リポポプさんありがとうございます~！気に入っていただけたようで嬉しいです🥺✨今どき無印の男主作品見てくれる方ってすごく貴重なので二度もコメント頂いちゃって感無量です、、🙇 (2月15日 12時) (レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
リポポプ - バレンタインストーリーありがとうございます😭😭素敵なお話すぎて心がときめきます、、、風丸さんとの絡み大好きです🥰🥰 (2月14日 16時) (レス) @page35 id: 35e98c7eb3 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あさん» おけですよ！！あの、あさんのボードに返事送りましたのでボード返事待ってます。 (2月9日 12時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2024年1月24日 6時
