第40話 漫遊寺中にて ページ44
「私たちには、戦うつもりはありません」
「…え？」
ある道場に集まった雷門イレブンと、それに向かい合って正座をしている11人の少年たち。
向かい合った面々の一番真ん中に座る少年の言葉に、雷門イレブンたちはぽかんと口を開いている。
この事の顛末はというと、
イプシロンから襲撃予告があった京都の漫遊寺中学校へと訪れた雷門イレブン一行。
イプシロンを倒す為その学校へ向かったまでは良かったのだが、当の漫遊寺中のサッカー部員達は戦う意志は無く、"話し合いで解決したい"のだと言う。
円堂やAたちはイプシロンを倒す為に共にサッカー部に助力を試みるが、"争いは無益"というこの学校の教えとやらが邪魔をしているようだ。
「では、修行の時間ですので私達はこれにて…」
「おい、まてよ！」
丁寧にお辞儀をして道場から出ていくサッカー部を呼び止める円堂。
それも虚しく、そのまま出ていってしまった彼らをAは不安そうに見つめている。
「話し合い…無駄だと思うけどなぁ」
ぽつりとAはそう呟いた。
その後、校内の中庭にて夕飯の炊き出しを待つ雷門イレブン。
キャラバンのそばで今後について話し合うAや円堂達は、少し険しい表情をしていた。
「強豪校の漫遊寺に手伝ってもらえたら、って思ったけど…無駄足だったようだね」
Aはそう言って気難しそうに腕を組む。
「そうだな…でも考えたって仕方ない！俺たちは今できる事をやるだけだ！」
「ふふ、どうせ特訓だろ？」
当たり前だ！と拳を作って意気込む円堂。Aはそれを微笑ましく見つめている。
「段々とキャプテンの考えてる事が分かるようになってきたよ」
「Aだって、もっと強くなりたいだろ？」
「…そうだな。この世界の誰にも負けないくらい、強くなりたいよ」
「Aならきっとなれるさ！」
「……うん」
強くなりたい。そう話すAの瞳は、どこか遠くの…ここではないどこかを見つめているように思えた。
「その為には、"グランドアビス"を超えるような技が欲しい…強烈なパワーを持ったシュートが…」
「新しい技、か…」
険しい表情で自身の手のひらをじっと見つめて拳を握るA。
強く握り締める拳には、大切なものを守るための思いが込められている。
いつにもなく緊張感のあるAの様子に、円堂は首を傾げていた。
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あ(プロフ) - 尊都さん» 尊都さんコメントありがとうございます😳そう言って頂けて嬉しいです；；本編の方にもバレンタインの話みたいな恋愛描写もう少し入れていきたいですね〜 (2月19日 11時) (
レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 司令塔タイプのイケメン大好きです🥺バレンタインのお話も最高でした💖お気に入りに追加しました！続き楽しみにしてます！✨ (2月18日 23時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - リポポプさん» リポポプさんありがとうございます~！気に入っていただけたようで嬉しいです🥺✨今どき無印の男主作品見てくれる方ってすごく貴重なので二度もコメント頂いちゃって感無量です、、🙇 (2月15日 12時) (レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
リポポプ - バレンタインストーリーありがとうございます😭😭素敵なお話すぎて心がときめきます、、、風丸さんとの絡み大好きです🥰🥰 (2月14日 16時) (レス) @page35 id: 35e98c7eb3 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あさん» おけですよ！！あの、あさんのボードに返事送りましたのでボード返事待ってます。 (2月9日 12時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2024年1月24日 6時
