第35話 イプシロン ページ39
「やったぞーーー！！！」
「うわぁーい！！」
悲願の勝利を叶えた雷門イレブンたち。
選手たちやマネージャー、見守っていた白恋中の喜びの声があたりに伝播していく。
その様子は様々で、抱き合って喜ぶ者もいれば、静かにその勝利に打ちひしがれる者もいた。
「ゆず…俺たち、勝ったよ…」
Aは空を見上げながら、同じ空を見ているであろう妹を想う。
「お前達は知らないのだ…我々はセカンドランクに過ぎない…イプシロンに比べれば我々など…」
「レーゼ…？」
突然ぶつぶつと意味深な言葉を唱え始めるレーゼに不審がるA。
その言葉の真相は、すぐに知ることとなる。
「な、なんだあれ！？」
勝利の喜びも束の間、怪しい霧と共に現れる11人の少年少女たちに騒然とする一同。
その謎の集団は、ジェミニストームたちと同じようなスーツに身を包んでいた。
「覚悟はできているか！お前達を…"追放"する！」
「デ、デザーム様……ッ！！」
レーゼ達に"デザーム様"と呼ばれるボールを持った1人の男。
追放、という言葉と共に、デザームの手元にあった黒いサッカーボールが宙を舞い、ジェミニストームたちを跡形もなく消し去ってしまった。
あまりに突然の出来事に、立ち尽くすことしかできない雷門一同。
「我らはエイリア学園ファーストランクチーム…"イプシロン"！地球の者たちは、やがてエイリア学園の真の力を知るだろう…」
そう言い残し、謎の一行は眩い光とともに姿を消した。
これで戦いは終わる…そう思っていた雷門イレブンたちだったが、地球の命運を握る戦いは、どうやらまだ終わっていないらしい。
「真の…力…」
どうにも引っかかるその言葉を、呟くように復唱するA。
あのジェミニストームを凌駕するほどの真の力とは、一体なんなのだろうか。
いまだ晴れない曇天が、Aたちを冷たく見下ろしていた。
__戦いを終え、選手達はキャラバンで束の間の休息を取っていた。
「おい、それ出なくていいのか？」
「あぁ……いいんだ…」
物憂げに窓の外を眺めるA。隣の席の円堂が、先程から何度もバイブを鳴らすAの携帯を気に掛けている。
着信元はAの父親だったが、出たところでどうせロクなことがないのは分かり切っている。
競馬か何かに負けた八つ当たりでもしたいのだろう。
「…はぁ」
かれこれ数十分は鳴り続ける携帯に溜め息をつくA。
流石に煩わしくなったため席を立ち上がり、キャラバンの外で通話に出ることにした。
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あ(プロフ) - 尊都さん» 尊都さんコメントありがとうございます😳そう言って頂けて嬉しいです；；本編の方にもバレンタインの話みたいな恋愛描写もう少し入れていきたいですね〜 (2月19日 11時) (
レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 司令塔タイプのイケメン大好きです🥺バレンタインのお話も最高でした💖お気に入りに追加しました！続き楽しみにしてます！✨ (2月18日 23時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - リポポプさん» リポポプさんありがとうございます~！気に入っていただけたようで嬉しいです🥺✨今どき無印の男主作品見てくれる方ってすごく貴重なので二度もコメント頂いちゃって感無量です、、🙇 (2月15日 12時) (レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
リポポプ - バレンタインストーリーありがとうございます😭😭素敵なお話すぎて心がときめきます、、、風丸さんとの絡み大好きです🥰🥰 (2月14日 16時) (レス) @page35 id: 35e98c7eb3 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あさん» おけですよ！！あの、あさんのボードに返事送りましたのでボード返事待ってます。 (2月9日 12時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2024年1月24日 6時
