第31話 後半戦 ページ33
『さぁ！雷門イレブン対ジェミニストームの後半戦がまもなく開始だッ！！』
ハーフタイムも終わり、まもなく始まる後半戦に向けてポジションに着くメンバーたち。
吹雪はFWへ、Aはサイドハーフへ戻されたことによって、より雷門が攻撃を仕掛けやすくなっている。
皆前半とは違い、表情に余裕のようなものが生まれていた。
審判の笛で、後半のキックオフが知らされる。
まずはジェミニストームからのボールスタート。勢い良くスタートを切ろうとする彼らだったが、前線に上がっている吹雪がそれを華麗に阻止。
「うぉおおおッ！！俺の出番だァ！！！」
「ちょ、吹雪くん！」
またもや様子が変わった吹雪。ボールを奪うやいなや、さっそくゴールめがけてシュートを打ち込んだ。
焦るAをよそに、相手のGKがまるで手に吸い込ませるかのようにボールを止める。
その後も勢いのまま何度も攻撃を仕掛ける吹雪だったが、ジェミニストームもそう甘い相手ではない。ディフェンス技でなんなく止められてしまう。
Aは悔しさで顔を顰める吹雪のもとへ駆け寄った。
「吹雪くん…積極的なのはいいことだ。でも、もう少し周りを頼ったっていいんだよ」
「あ？俺が点を決めるんだから、俺が行かなきゃダメだろうが！」
「そりゃ勿論。でも1人でやるサッカーより、11人でやるサッカーの方がもっと楽しいよ！」
ニカッと白い歯を見せて笑顔を作るA。だが吹雪は言葉の意味を理解しようとせず、不思議そうにただ首を傾げるだけだった。
Aの言う"サッカーの楽しさ"が今日この試合で伝わらなくたって、吹雪はきっといつか分かってくれる、そう信じたいのだ。
「ね、騙されたと思って信じてみてよ」
「はァ…まーやってみるよ」
いつまでも笑顔を崩さないAに、根負けしたように頭を掻く吹雪。
それだけ言い残して、再びボールを追い掛けに前へ走り出した。
(吹雪くんと"君"も、いつか分かる日が来るよ…)
Aは駆け出す吹雪の背中を少し眺めた後、彼らに続いて走り出した。
一之瀬がパンドラ達から奪い返したボールが、後ろから駆け寄ってきたAに渡される。
Aはボールを欲しそうにこちらを凝視する吹雪に意味ありげな目配せをして、そのまま相手陣地へ上がり出した。
シュート打ちたい吹雪は不満そうにしながらも、Aに合わせて前へ走る。
(そうだ…いいぞ吹雪くん…！)
Aの中で組み立てられたゴールへのパズルのピースが、一つずつ埋まっていく。
番外編：Happy Valentine♡風丸の場合→←第30話 きっと大丈夫
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あ(プロフ) - 尊都さん» 尊都さんコメントありがとうございます😳そう言って頂けて嬉しいです；；本編の方にもバレンタインの話みたいな恋愛描写もう少し入れていきたいですね〜 (2月19日 11時) (
レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 司令塔タイプのイケメン大好きです🥺バレンタインのお話も最高でした💖お気に入りに追加しました！続き楽しみにしてます！✨ (2月18日 23時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - リポポプさん» リポポプさんありがとうございます~！気に入っていただけたようで嬉しいです🥺✨今どき無印の男主作品見てくれる方ってすごく貴重なので二度もコメント頂いちゃって感無量です、、🙇 (2月15日 12時) (レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
リポポプ - バレンタインストーリーありがとうございます😭😭素敵なお話すぎて心がときめきます、、、風丸さんとの絡み大好きです🥰🥰 (2月14日 16時) (レス) @page35 id: 35e98c7eb3 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あさん» おけですよ！！あの、あさんのボードに返事送りましたのでボード返事待ってます。 (2月9日 12時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2024年1月24日 6時
