第26話 監督の作戦 ページ28
「それと、守備を固めるために、田頼くんをサイドハーフからボランチの位置まで下げさせてもらうわ。」
「！！………わかりました」
攻撃に転じやすく周りを見渡せるサイドハーフから、守備をメインにこなすボランチへの移動。
そこまで固める必要があるのかと疑問に思うAだったが、彼女は無意味な作戦を講じるような監督ではないと信じている。
今はただ、全力を出すのみだ。
「何故です！？吹雪のスピードと、田頼を起点とした攻撃が奴等への対抗策でしょう！」
「あなたの意見は聞いてないわ。」
「なっ…！」
「なんだよあの監督！やっぱワケわかんないよ」
一之瀬たちは瞳子監督に抗議を試みるも、あっさりと跳ね除けられてしまった。それを見た塔子が不満げに愚痴を漏らす。
多くは語らない監督の命令に、一同は戸惑うばかりだ。
元はと言えば吹雪はフォワードとして起用させようとしていたのではなかったのだろうか。
ここに来てなんの理由も無くディフェンスへの配置をするという瞳子監督に、Aは顎に手を添えて思考を巡らせた。
「ただ守りたいだけなら俺か吹雪くんのどちらか1人下げるだけでいいはずだ。これで点が取れるとは思えない……。今はまだ必要ないということか…守りながら何かをする必要があるのか…？わからないな…」
「俺は何か意味があると思うぞ」
「鬼道くん…」
Aが頭を整理するように呟いた独り言は、隣にいた鬼道の耳に入っていたようだ。
鬼道もまた、Aと同じく試合を組み立てる役目を背負うポジションに立つ。
常に考えながらプレーする彼も、作戦の意味はわからずともその奥になにか思惑があるのを感じ取っていた。
「この試合は俺とAでゲームメイクする。何か分かったらお互い共有していこう」
「そうだね。あの監督はこんな大事な試合で無意味な作戦を立てるような人だとは思えない。今は信じてみよう」
「そうだ！監督の作戦に従おう！」
「円堂…！」
Aの"信じる"という言葉に反応した円堂が、チームを一つにまとめる為に声を上げた。
不満を抱いている選手たちも円堂の声を聞いて顔を上げる。
雷門イレブンたちの表情が、段々と円堂の熱意にあてられていくのを感じた。
輪を成して円陣を組む雷門イレブンたちの静かなる闘志が、円堂が差し出した手の甲に乗せられていく。
「やるぞ！今度こそエイリア学園の侵略を終わらせるんだ！」
「「おォッ！！！」」
絶対に負けられない、決戦の火蓋が切られた
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あ(プロフ) - 尊都さん» 尊都さんコメントありがとうございます😳そう言って頂けて嬉しいです；；本編の方にもバレンタインの話みたいな恋愛描写もう少し入れていきたいですね〜 (2月19日 11時) (
レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 司令塔タイプのイケメン大好きです🥺バレンタインのお話も最高でした💖お気に入りに追加しました！続き楽しみにしてます！✨ (2月18日 23時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - リポポプさん» リポポプさんありがとうございます~！気に入っていただけたようで嬉しいです🥺✨今どき無印の男主作品見てくれる方ってすごく貴重なので二度もコメント頂いちゃって感無量です、、🙇 (2月15日 12時) (レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
リポポプ - バレンタインストーリーありがとうございます😭😭素敵なお話すぎて心がときめきます、、、風丸さんとの絡み大好きです🥰🥰 (2月14日 16時) (レス) @page35 id: 35e98c7eb3 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あさん» おけですよ！！あの、あさんのボードに返事送りましたのでボード返事待ってます。 (2月9日 12時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2024年1月24日 6時
