第17話 悪の再来 ページ19
「Aの言う通りだ！」
先ほどまで曇った表情の円堂が、顔を上げて染岡の肩に手を置く。
「なろうぜ！あいつに、胸張って"おかえり"って言えるようなチームにさ！」
「円堂…」
熱く語り掛けるような円堂の瞳が、染岡を捉える。
少しの沈黙の後、染岡が口を開いた。
「………わかった」
「…！」
染岡の返答に、ぱっと表情が明るくなる2人。
「豪炎寺のために吹雪と一緒にやってやる。でもまだ、仲間と認めたわけじゃないからな」
「うん…！」
小さく返事をする円堂。
仲間と認めたわけじゃない、と言っていたが、チームにとって、染岡にとって、大きな一歩だった。
2人の友情を静かに見守る傍らで、さざなみのように優しく微笑むA。
円堂は染岡の肩に乗せた手を、嬉しそうにもう一度乗せ直した。
ーー
「たっ、大変です！これ見てください…！！」
3人が白恋の教室に戻ると、何やら物々しい雰囲気だ。
春奈が皆の前に差し出すパソコンの液晶には、倒壊した学校からのライブ中継が映っていた。
映し出された宇宙人と思しき人物が、白恋中に勝負を挑むと言う。
ざわつく一同の中、Aは黙ってただ画面の中の緑髪の男を睨みつけた。
「例の宇宙人だね…」
「あぁ、"レーゼ"だ…」
険しい顔でライブ中継を見つめるA。
大好きなサッカーで各地を破壊し回っているという憎き元凶…。
そう思うと、自然と握った拳に力が入った。
「…絶対に許さない。」
「そうだな、絶対に勝とう！」
次なるエイリアの再来に備え、さっそく練習に移る雷門イレブンたち。
監督の指示で、チーム内で２つのチームに分かれてのミニゲームを行っていた。
「疾風ダッシュ！」
「いいぞ！2人ともー！」
ボールを持った風丸が相対した鬼道を追い抜く。
鼓舞しながらゴール前で皆の動きを見守る円堂。
「いい動きだ、風丸！」
いつになく真剣な様子の風丸に、出し抜かれた鬼道は賞賛を贈る。
「よそ見しちゃダメだよ」
「なッ！」
鬼道を抜いたのも束の間、風丸の背後から現れるAにボールを奪われてしまった。
「あとは任せるよ！」
Aは後ろからフォローに回って来てくれていた吹雪に、振り向きもせずバックパスを送る。
「おっ、と！気付いてたのか…すごいね」
「さすがの視野だな、A」
Aからの突然のパスをなんとか受け取る吹雪。
こちらに見向きもしていなかったように見えたが、Aの視界にはちゃんと捉えられていたようだ。
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あ(プロフ) - 尊都さん» 尊都さんコメントありがとうございます😳そう言って頂けて嬉しいです；；本編の方にもバレンタインの話みたいな恋愛描写もう少し入れていきたいですね〜 (2月19日 11時) (
レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 司令塔タイプのイケメン大好きです🥺バレンタインのお話も最高でした💖お気に入りに追加しました！続き楽しみにしてます！✨ (2月18日 23時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - リポポプさん» リポポプさんありがとうございます~！気に入っていただけたようで嬉しいです🥺✨今どき無印の男主作品見てくれる方ってすごく貴重なので二度もコメント頂いちゃって感無量です、、🙇 (2月15日 12時) (レス) id: 6fef9200f8 (このIDを非表示/違反報告)
リポポプ - バレンタインストーリーありがとうございます😭😭素敵なお話すぎて心がときめきます、、、風丸さんとの絡み大好きです🥰🥰 (2月14日 16時) (レス) @page35 id: 35e98c7eb3 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - あさん» おけですよ！！あの、あさんのボードに返事送りましたのでボード返事待ってます。 (2月9日 12時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あ | 作成日時：2024年1月24日 6時
