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YOU side





愁平「 ...ごめん、 」




そう言って、わたしに背を向けて寝ちゃった愁平。


寝ないって言ったくせに。




シャワーだけ借りて、わたしも寝ることにした。




.




___ ピピピピ ピピピピ ...




『 ...ん、 』



機能の夜に設定したアラームが鳴って、目が覚めた。



ふと、お腹に回った腕に気づいて振り返ると

大好きな人の寝顔。



昨夜はそっぽ向いて寝ちゃったくせに、

朝になると抱きついて眠るあたり、愁平らしい。




『 ...って、こんなことしてる場合じゃないや 』




バッと起き上がって、冷蔵庫の中にあるもので簡単にお弁当を作る。


今日も仕事だって言ってたもんね。



お弁当を作り終えて、

余ったもので朝ごはんを作る。



喧嘩したばっかなのに、

ここまでするとは わたし相当惚れてるな... (笑)



家に帰る準備をして、

メモ用紙に置き手紙を書く。



さすがにこの時間に起こすのは悪いから

仕方ないけどなにも言わずに出ることにした。



だけどやっぱり、なんだか寂しくて

寝室を覗くと案の定、起きてるわけもなく。




『 寝顔は可愛いんだよな... (笑) 』




あと、笑った時のえくぼとか くしゃっとなる目元とか...

数えればキリがない程、愁平の好きなとこが出てくる。




『 もう行かなきゃ、

...行ってきます 』




これは2人で決めたこと。


お互いの家を出る時は " じゃあね " じゃなくて " 行ってきます "、

家に入る時は " お邪魔します " じゃなくて " ただいま " っていう。



昨夜は ただいま だなんていう暇もなく愁平に押し倒されたし、

今朝は寝ちゃってるから 行ってらっしゃい の声もないけど。




起こさないように 静かにドアを閉めて、愁平の部屋をあとにした。




.

◇→←◇



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作者名:コ コ バン ビ。 | 作成日時:2016年12月27日 2時

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