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駅の時計台の前、一人の俺。
周りはカップルや家族連れが溢れかえってる。
...もうすぐクリスマスか。
今年はあいつと過ごせるかな。
『 愁平！ 』
俺の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
振り向くと、愛しいあいつ。
愁平｢ A、 ｣
周りの目も気にせずに抱きしめ合う。
そのまま唇を重ねようとすると
小さな手が俺の胸板を押した。
『 めっちゃ見られてる... / / / 』
愁平｢ ...ほんとだ (笑) ｣
周りからの好奇の視線。
別に俺は構わないけど、Aはあまりそういうのを好まないから我慢する。
愁平｢ 行こっか、 ｣
『 うん！ 』
左手を出すと、小さい右手を重ねてくる。
1ヶ月ぶりのそれが嬉しいのか、俺の手をにぎにぎ。
『 どこ連れてってくれるの？ 』
愁平｢ 秘密〜 ｣
『 いつもそれじゃん！(笑) 』
愁平｢ とりあえず飯食いに行こ、
朝からなんも食ってねぇの。腹減った ｣
『 ノープランかよ〜。
てか、ちゃんと食べなきゃだめでしょ！ 』
愁平｢ さーせん ｣
愁平｢ つーか髪切ったんだ ｣
『 うん、でも寒い〜 (笑) 』
肩甲骨辺りまで伸びてた髪を、肩に付くぐらいまでに切って
前髪も、流してたのをパッツンにしてる。
愁平｢ いいじゃん、似合ってる ｣
『 ありがと、やっぱ切ってよかったかも 』
愁平｢ お前は何してもかわいいの！ ｣
『 やだー、褒めても何も出ませんよ！ 』
こんな他愛ない会話も、１ヶ月ぶりなんだと思うと嬉しく感じる。
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作者名：ｺ ｺ ﾊﾞﾝ ﾋﾞ。 | 作成日時：2016年12月27日 2時
