おもちゃ箱【×ym】 (ページ45)

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あいつのタイプ（arym）ページ45

金田一パロ

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「先輩、女の子おっぱいの大きさで判断するのやめましょうよ！！」

佐木がよく言うセリフ。

そんなこと言うけどさ、じゃあおまえは興奮しないのって話。

それって男としてどうなんだ？

優しい先輩の俺は、佐木のためにちょっとえっちな本を持って行ってやることにした。

･

「さーきーくんっ！」

バサッと目の前に本を置くと、目を見張る佐木。

「な、なんですか！これ！」

「なにって、見ればわかるでしょ？え、ろ、本」

佐木は驚いた顔で俺を見て、ため息をついた。

「先輩、学校になに持ってきてんですか」

「佐木がおっぱいの魅力を知らないみたいだから教えてあげるためだよっ！！」

ほら、この子とか超でかいじゃん！と俺が指をさすけど、見向きもせず、パタンと本を閉じてしまう佐木。

「先輩、世の中の男の人、みんなおっぱいが好きなんですか？」

「は？当たり前だろ！」

「そういうもんかなぁ…」

椅子から立ち上がった佐木がじりじりと距離を詰めてくる。

「…さ、き……？」

する…と頬をなぞられて、驚くほど体が跳ねる。

「少なくとも、僕は興味ないですね…、むしろ」

とんっ、と俺の背中が壁につく。

佐木の顔はいつになく真剣で、目が逸らせなくて。

至近距離にいる佐木がにやり…と笑って、俺のワイシャツのボタンを外していく。

「佐木？なにして…っ」

「むしろ、僕は先輩のカラダに興味があります」

教えてくれるんでしょう…？

低い声で耳元に囁かれて、俺は完全に動けなくなってしまった。

あいつのタイプ fin.