宣戦布告(arym) ページ13
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「大 貴ー!!買い物行ってきてー!」
1階から母ちゃんのでかい声が聞こえる。
負けじと大きな声で返事をした俺は、テーブルの上から財布をとり、家を出た。
母ちゃんがエコだから、つって持たせてくるこのバッグはめちゃくちゃダサい。
パンのシール集めたら貰えたやつらしくて。
ビビッドなピンクに、名前の分からないキャラクターがでかでかとのっている。
こんなの持って歩いてたら、通りすがりの人に笑われている気しかしない。
…さっさと買って、帰ろ。
そう思って、足取りを早めた。
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買い物が終わって、アイスを口に咥えながら歩く帰り道。
「おい、あんた。」
後ろから、少し低い声が聞こえた。
……俺かな?
俺じゃない誰かかな?
……振り向きたくな…。
「あんただよ、あんた!この、ちび!」
ガッと肩を掴まれて、相手の方に体が向く。
ち、ちびって言った!!
コノヤロウ……!!
一言文句を言ってやろうと、口の中のアイスを噛み砕き、…………詰まらせた。
だって、あまりにも目の前にある顔が綺麗で。
驚いてしまったから。
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作者名:海月 | 作成日時:2020年5月2日 14時