今度は指にして？ 2【arym】

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山田side



大ちゃんといて、心が落ち着いていたから
思ったより動揺してないんだ、と思っていたのに



山「全然、だめじゃん……っ」


男子に話しかけられたり、少し触れられるだけで体が過剰反応を起こす



こんな態度しちゃだめだってわかるのに
言い聞かせているのに



大ちゃん、大ちゃん、大ちゃん……っ！
怖いよ…………っ


そんなふうに大ちゃんを想っても、彼は彼で仕事がある





教室の隅で自分の体を守るように抱きしめて、うずくまる


みんなそれぞれ自分の仕事をやっているから俺に気づくことはないし

仕事しろとも言ってこない




むしろ、今はそれが好都合

こんな状態じゃできないもの、









だめだ、座ってても気分が悪い


お腹の中がぐるぐるして
座っているはずなのに目の前がぐらぐらと揺れている



１回外の空気を吸うか……


壁に手をついて立ち上がるとぐらりと揺れる視界


あ、やば


相当キテんだな、俺の体




それは前にも味わったことのある感覚で
一瞬で自分の体の様子がわかる




フラフラした足取りで廊下に出て、
とりあえず保健室に……



目の前の視界が歪んで自分の足が宙に浮いてるような気分がする




パシッ


そのとき誰かが俺の手を掴んだ




山「…………ひかるくん……？」

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