今度は指にして？ 2【arym】

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山田side


山「え、なんで·····？」


驚いてドアを開けたまま固まってしまう俺



有「山田が熱出したって光くんから聞いたから見舞いに来てやったんだろー？」



そう言って俺の大好きなあの笑顔で笑う大ちゃん


有「ほら、ベッド行け行け！
風邪悪化しちゃうだろ」

山「あ、や……もう熱はさがってるの」

有「そんなのわかんないだろ〜！一応入ってあったまとけよ」

ぐいぐいと俺はベッドに寝かされてしまった


山「へー気なのにぃ」

ベッド脇に腰をおろした大ちゃんに文句を言うと

有「光くんに聞いてほんと心配だったんだから。今日はまじで安静にしてて？俺からのお願い」


ぽんぽんと俺の頭を優しく撫でて微笑む大ちゃん


きゅうううん



と心が乙女のような音を立てる


心拍数があがって、顔がだんだんと熱くなっていく



山「ん、分かった」

こくんと小さく頷く


有「山田？顔赤いけどやっぱまだ熱あんじゃねえの！？」



いや、あなたのせいです…………！


恥ずかしい…………



それにしても大ちゃんは無自覚で人をこんなにキュンキュンさせてほんとずるい




ずるい、

けど



俺を心配して来てくれたってことが嬉しすぎて

大ちゃんがそばにいるってだけで心が跳ねて




やっぱり君が大好きなんだ




山「無自覚でもなんでもいいから来てくれてありがとうね」


有「ん？なんか言った？」

山「ううん、なんでもなーい」

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