今度は指にして？ 2【arym】

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有岡side


文化祭のあとは2日間かけて片付けをするからいつもよりも早く家を出る





俺らのクラスは劇だったから、そんなにすることもないけれどやっぱり大道具の人達とかは大変なんだろうな



知「大ちゃん、おはよ！」

ぽんっと肩を叩かれて、見れば知念と山田がいた

有「おぅ、おはよ」

朝寝坊が日常茶飯事の俺にとって朝はあまり得意な時間帯ではない

だから返事が多少無愛想でも許してほしい


2人はわかってくれていて、何も言わず隣に並び3人で歩調を合わせて歩く


山「最近とっても寒くなったよね」

そういう山田の鼻は寒くて真っ赤になっている


知「ね、ほんとに。僕なんて家から出たくなかったよー。こんな寒いと動くのも嫌んなっちゃう」
山「あ、大野先輩だ」
知「え！どこ！？あっ！！」

大野せんぱーい！と言いながらダッシュしていく知念

有「動けんじゃねえか笑」
山「調子いいんだから笑」


知念は大野先輩の所に行ってしまったから山田とふたりきり



自分の気持ちに気づいてしまってから
俺は今まで通り山田と接することができているか不安になる



間違っても、俺のこの気持ちは伝えちゃいけない



山田にそういう感情を抱いてるなんて絶対に知られちゃいけないんだ




何度も何度も自分にそう言い聞かせるけど



山「大ちゃん？」

隣でコテンと首を傾げる山田を見て抑えられない衝動に駆られる


それを必死に理性をかき集めて止めるんだけどね

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