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有岡side


そして迎えたクライマックス


有「あなたがいないこの世界で生きていくなんて僕にはできない。この毒を飲んであなたの傍に行きます」


バタッと俺が倒れ、そのあとに知念も倒れる



悲劇のクライマックス


ナレーションが入り、舞台は幕を閉じた



俺たちは素早く立ち上がり、深々とお辞儀


拍手はいっそう大きくなる



ちら、と舞台袖を見たら山田が目を真っ赤にしながら一生懸命手を叩いていた




可愛いな……


口角があがるのが自分でもわかる







俺ほんとにどうしたんだろうか


知念のことが好きだなんて言って本当は山田のことが好きなのか……?






そんなことを考えながら、舞台袖にはけると山田がパタパタと駆け寄ってくる


山「大ちゃんっ、知念!お疲れさま!!」


有・知「ありがとう!」





八「ちねーん、衣装とかメイクとらなきゃだからこっち来てもらってもいい?」

はーい、と返事をして知念が俺たちの傍から離れていく


山田は未だに目を真っ赤にしていて、俺の方を向いて

山「ほんとにほんとにかっこよかった大ちゃんっ!!」

ぎゅううっと自分の手を握りしめる山田



そんな山田にまた胸がきゅうっとする




ほんとに、俺どうしちゃったんだろう·····



山「大ちゃん、ね、写真撮ってもいい?」

黙ってしまった俺を不思議に思うこともなく山田は携帯を取り出した


有「おう!撮ろ撮ろ!!」



そう言って山田が俺を撮ろうとする



すると

中「んもう、山ちゃんたら!ふたりで写んなよ!」

ひょい、と山田の手から携帯を抜き取り裕翔がカメラを構える



山「え?いーの·····?」

不安そうに俺を見る山田を、裕翔がだーいじょうぶだって!と言ってどんっと押す


バランスを崩した山田は俺の腕の中にぽすっとおさまる


山「!!!」

中「このまま撮るよー!」

裕翔のかけ声に合わせて顔を真っ赤にさせた山田もカメラをみつめ笑顔になる




俺は山田にまわした腕に少し力を込める




カシャッ




中「2人ともめっちゃお似合い!」



裕翔に言われて見た写真は、


ふたりともとってもいい笑顔だった

・→←海月です



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作者名:海月 | 作成日時:2019年10月10日 18時

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