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ページ28

知念side


あいつらは昔涼介を襲ったヤツら







中学に入り、まだまだ幼さの残る純粋な目をしていた涼介を汚したヤツら







山「……ち、ね……っ」



涼介の綺麗な顔を狙って、


教師の目が行き届かない放課後の体育館倉庫で涼介を襲った



ちょうどその日は、テスト週間で部活も誰もやっていなくて……


僕は毎日部活のあった涼介を図書室で待つのが癖になっていたから

その日も図書室にいた


知「涼介……遅いなぁ」


もしかしてテストが嫌でサッカーでもしてんじゃないの?と思い校庭へ出る




そこで聞こえたんだ



か細かったけど、僕が聞き間違えるはずがなかった




知「!!!!」


知「涼介……っ!!!!?」


僕の声に驚いたのか、バタバタとたくさんの足音




犯人を追いかけるとか、僕の足ならできたけどそんなのどうでもよかった



ただ、涼介さえ無事でいてくれたら




慌てて駆け込んだ体育館倉庫


中にはボタンが散らばって、ワイシャツの前が肌けた涼介がペタンと座り込んでいた




その大きな目には涙と恐怖が浮かんでいて


山「ち……ねっ……!」

ガタガタと震える体を自らの手で抑えて、僕を見上げる


知「……っ涼介!」

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作者名:海月 | 作成日時:2019年10月10日 18時

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