今度は指にして？【arym】 (ページ26)

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有岡side

若干怒りモードの知念を送る

山田がせっかく気を利かせてくれたのにこれではだめだ！！

意を決して知念に話しかける

文化祭の約束、取り付けなきゃ........！！！

有「それにしても........足大丈夫か？」
知「ああ、うん。ちょっと痛むけど、歩けないってほどじゃないよ？」

だめだ、いざとなると勇気が出てこねえ........っ

いや、俺はやればできる男！←

頑張れ俺！←

有「ちっ、知念！！！」
知「なぁに？........っ！！」

俺が知念を呼んで、知念が返事をした瞬間だった

目の前に3人組の不良が現れた

お世辞にも、いい目付きだとは言えないその目で俺らをジロジロと見定めるかのように見る

途端、不良のひとりが口を開いて

「あっれ？もしかして知念ちゃん～？」

知「........っ！！！」

知念が隣で息をのむ

「そうだよね～？久しぶりじゃーん！あれれ、でも隣の子に見覚えはねえけど？あの可愛い子どこ行っちゃったの～、？」

ひゃひゃひゃひゃひゃ、と甲高く笑うそいつに苛立ちを覚える

知念はなにも言わず黙って睨み続けている

「怖くて話せないんでちゅかぁ？」

「ってか、こいつめっちゃ可愛い顔してんな～！」

「いやいや、こいつも可愛いんすけど、こいつと一緒にいたやつがとびきり可愛くてそれならタカシさんも満足すると思いますよ～」

そう言ってまた甲高い声で笑う

さすがにいらいらしてきて、反抗しちゃだめだと思っていたが抑えが効かなくなった

何か言ってやろうと、一歩踏み出す

すると

知「だめ、大ちゃん。相手にするような奴らじゃないから」

小声で俺を止めてくれた知念

でも、これでいいはずがねえ........っ

俺は知念の荷物を持って、知念を抱え、

有「じゃあ........逃げるぞ！！！」

逃げた←