今度は指にして？【arym】 (ページ20)

今日:28 hit、昨日:35 hit、合計:110,891 hit

･ページ20

知念side

っ........！！！

落下したときに足をくじいたらしい

いつもならこんなヘマしないんだけどな、ドレスを着ていたからかな........

割と痛い........けど、そんなことを顔に出して周りの人を心配させたくない

ただでさえ大ちゃんや裕翔、バルコニーを作った大道具班の人達は不安そうにしているのに。

有「知念、大丈夫！？」

すごい形相で僕の安否を確認してくる大ちゃん

知「へーきだよ、本当に。受け止めてくれてありがと」

にこっと笑えば、心底安心したようにほっと息をつく大ちゃん

有「良かった........っ！」

「ごめんね、知念くん！！俺らがしっかり作ってなかったから........っ！」

泣きそうな顔で謝ってくる大道具の子達

知「ほんとに気にしないで、それよりごめん。せっかく作ってくれたバルコニーあんなにバキバキにしちゃって」

「ううん、大丈夫だよ！！もっと強度を高めて作り直すから」

それから........と言い、僕は自分の着ていたドレスを見る

無残な姿になっていた

バルコニーの木片にやられたのか、フリルはビリビリ
あんなにキレイについていたスパンコールはところどころとれていて色々なところに散らばっていた

知「八乙女くん、ごめん。こんなにしちゃって」
八「いや、気にすんな！また作り直せばいいんだし........、それより木片とか刺さってて危ないから着替えてきなよ知念」

そう八乙女くんに言われ、僕は制服を持って舞台裏にまわった

そこには

知「涼介........」
山「........、知念」