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ページ48

八乙女side


大野先輩の方を向きながら、

急にしゃがみこんだ山田


八「っ?!山田?!」

慌てて、しゃがみ、隣に寄り添うと

目は虚ろで
呼吸は荒く、手で自分の体を抱きしめている
その手は震えていた

八「……っ!大ちゃ……っ」

慌てて大ちゃんを呼ぼうとしたら、


山「だめ……」

俺を止めたのはまさかの山田だった


その手は震えているけど掴んだ俺の腕を離さない



八「なんで?だって、おまえこんな苦しそうで……」

山「いいから……大ちゃんや知念には……言わないで?お願い……っ」


苦しそうに大きく息を吐きながら途切れ途切れに話す山田


八「分かった……」

納得なんてできなかったが、

そこまでして止めるのはなにか理由があるのかもしれないと思い、やめた


八「ほんとに苦しいとことかないか?」
山「うん、大丈夫だよ」

そう言ってにこりと微笑んだ山田は

さっきよりもいくらか顔に血の気が戻っているらしかった

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作者名:海月 | 作成日時:2019年10月10日 18時

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