おもちゃ箱 2 【×ym】

＊ ページ5

・


「……でも、怒ってる…。」


怖くて目が見れない俺に、だいちゃんはぶっきらぼうに




「あたりまえだろ。……おまえ、今何度だと思ってんの。」



「……。」



朝、測った時は37度台で。平熱が人より低い俺にしては割と微熱。



……でも、大丈夫だと思った。1日くらいやれると、思った。




結果的に、収録はやり終えて、楽屋で倒れてしまったんだ……。



体調管理のできない俺に、怒っているのかな……。



それとも他のメンバーやマネージャーに迷惑をかけた俺に？


俺の浅はかな判断で周りの人を巻き込んだことに？





………どれも全て当てはまっている気がして、だいちゃんの目が見れない。





「……頼むから。」




ぽつ…と小さくだいちゃんの声が聞こえて。



それと同時に、暖かい腕に包まれる。




「だいちゃ…っ」


「心配させんなよ……。」









「……ごめ、なさい…」

「…俺も、気づけなくて……ごめんな」





すりすり、と擦り付けられる頬。




顔をあげただいちゃんに、さっきまでの怖い顔なんてどこにもなくて。




ただただ不安そうで、眉を八の字にさせている。




「…次からは、無理しないこと。」


こつん、と拳がおでこに当てられて。
でもすぐに、優しい手が頭に乗って、ゆっくり撫でてくれる。




「約束だからな。」


「……頑張る」


「頑張る、じゃねえよ笑 言うの！ちゃんと！笑」




ばかやろ、とクシャクシャにされる髪の毛はそのままに、もう一度目の前の彼に抱きついた。








約束 fin.




―――



迷走中………。



困ったなぁ。まったく内容が浮かばないよ…。




リクエストくれませんかぁ……。

蜜蜂（arym）リクエスト→←約束（arym）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す