* ページ20
有岡side
山田の、悪態を俺にだけつくっていうのは彼なりの愛情表現。
わかってる。
わかってたのに…。
仕事のストレスとかで心がだいぶ弱っていたみたい。
有「山田の気持ちがわからない」
そう言ったときの山田の顔が忘れられない。
ああ、なんであんなこと言っちゃったんだ俺。
山田に会わないなんて、俺自身が耐えられないくせに…。
2日で限界を迎えた俺。
仕事では山田に会うけれどまったく話すことはしない。
今までの俺らでは考えられないことだからメンバーも戸惑ってはいたけれど、
なにも言わないでいてくれた。
このままじゃダメだ。
日に日にやつれていく山田を見ていると心配で、
俺のせいなのかもしれないと思うと早く安心させてやりたいと思う。
やっぱり俺、山田から離れるなんてできないから。
今日こそ山田とちゃんと話をしよう。
そう思っていつもより早く楽屋に着いた俺。
扉を開けると中にはいつもの通り、来るのが早い山田。
山田は俺に驚いて、それからきゅっと口を結んでこちらに近づいてきた。
山「だっ、大ちゃんっ!!
俺、素直になれなくてごめんっ........!!」
へ?
ぽかーんとだらしなく口をあけてしまった俺にお構い無しに山田は言葉を紡ぐ。
山「俺、大ちゃんの優しさに甘えてた。ちゃんと伝わってなかったかもしれないけど........っ、俺、俺ね、」
山「大ちゃんのこと大好きなの…!!」
顔を真っ赤にして俺に想いを伝えてきた山田。
........っ、可愛すぎ…。
恐る恐る俺を伺うように見てくる山田を抱きしめる。
有「俺こそ、ごめん。分かってるよ、あれが山田の愛情表現だってこと」
山田は俺の腕の中で顔を真っ赤にさせて、目を潤ませていて。
有「俺だって大好きだよ、会うのやめるとか言ったけどむりだったし」
山「おっ俺も........、大ちゃんに会いたくて話したくて........たまらなかったよぉ!!」
ぐずぐずと泣く山田の頭を撫でる。
山「俺、素直になるから........頑張るから、離れないで大ちゃん........っ」
上目遣いで、俺の服の裾をきゅっと握る山田。
ぎゅんっと胸が締め付けられる。
有「離れないよ、山田!っていうか俺が離れられないよっっ........」
ぎゅーーーっと山田を抱きしめれば苦しいよぉって声が返ってきて。
久しぶりの温もりに嬉しくなって、俺らは誰もいない楽屋でお互いの体温を感じあった。
fin.
221人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海月(プロフ) - 由真さん» リクエスト、ありがとうございました。遅くなってすみません…。 (2020年5月23日 0時) (レス) id: a20ce45547 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - リクエストの続きで、完全に動かなくなった涼介を抱いたまま、「今度、涼介に手を出したら、お前ら全員のアソコを切り落として、哀れな姿を公開してやるからな!」と、狂ったように叫ぶ大ちゃんと、うずくまったままの状態で、恐怖を感じるぐらい7人の話をお願いします (2019年12月26日 17時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - リクエストO.K.ですか? ありやま前提で、ある日、ほかの7人が涼介に無理矢理しているのを見つけた大ちゃんが、7人を立たせて、アソコを蹴りあげるという制裁を加えて、ぐったりと動かなくなった涼介にも、制裁を加える話をお願いします。 (2019年12月26日 17時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海月 | 作成日時:2019年9月9日 14時