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とうきょう ページ10

「じゃ、この話は覚えてる?」


Aが高校一年生になった春

どうしても東京の高校に行きたいから。と両親に頼み
僕のところで一緒に住むならいいよ。と了承を得たAが今日引越しに来る。


チャイムがなり、ドアを開けるとそこには東京観光ぶりのAが立っていた。

「裕大くん。久しぶりだね」

春の暖かな風と共にやってきたAはとても可愛くてまた身長が伸びていたように見えた。


「あれ、みんなは?」


「みんなは今度のライブの練習。Aが来るから僕だけお休みを貰ったんだ。」

「そっか、悪いことしちゃったね。」


「いいんだよ。少しゆっくりしてから部屋片付けようね」


「私の荷物どこに届いてる?」



「2階の角部屋だよ。」

この日のために片付けたら2階の角部屋は
日当たりが良くて Aの好きな桜色で家具を揃えておいた


「ちょっとまってて!」

階段を急いで駆け上がるAに危ないからゆっくりー!って声をかけた。

少しするとAが2階からドタドタ降りてきた

「裕大くんっみて。」

じゃーん って小さく呟いた Aは 今度から新しく通う高校の制服をきていた。
白を基調としたブレザーが ぼくの妹によく似合っていた

「どうしても裕大くんに1番に見てもらいたくて」


「まって、世界でいちばんかわいいよ。」


「えへ、うれしい。」


スカートからスラリと伸びる足と ツヤツヤの髪の毛
高校生らしいAに見とれていると家のチャイムがなった


「Aちゃんもう帰ってきてる〜!?」


とみたけだ。 とみたけはAの事が大好きで
この前の静岡旅行でも帰る時に泣いていた


「いま休憩時間だから逢いに来ちゃった…って...」


「めっちゃかわいい〜!!!新しい制服...!?」


「みんなにLINEしよ!」


とみたけからグループらいんの通知がくる

Aちゃん帰ってきてるよ! 制服きてるから
逢いに来て!


これでみんな帰ってくる。


また賑やかな一日が始まりそうだ

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作者名:むらさきちゃん. | 作成日時:2020年3月5日 23時

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