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「危ねぇ…」
まさに危機一髪。
海に落ちる寸前でAに触れ異能力を使って扶けた。
「…」
Aは何も云わずに俺をじっと見つめていた。
────────────
先刻居た場所に戻った。
そして静かな夜に響いた鈍い音。
「った…」
__Aを殴った。
「何でそんな真似するんだよ…」
Aは頬を抑えてこちらを見ていた。
不思議と罪悪感は湧いてこなかった。
その代わりなのか、怒りとも哀しみとも呼べるものがふつふつと俺の中で溜まりつつあった。
「私が死んだらそんなに厭?私はそんなに価値のある人間?」
その大きな瞳を揺らしてAは俺に聞いてきた。
こいつも太宰と一緒で、他人の心は散々見透かしてる癖に自分の事は全然わかっていない__
「中也さんは私なんかのどこが好きなの?」
__唯の餓鬼だ。
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フューズ(プロフ) - 恋する中也さんがめっちゃ可愛いです!これからも更新頑張って下さい! (2018年3月8日 23時) (レス) id: 533c8db921 (このIDを非表示/違反報告)
太宰中也 - 読むの楽しいです!頑張ってください! (2018年3月7日 20時) (レス) id: 73affc4735 (このIDを非表示/違反報告)
ともか(プロフ) - 続編おめでとうございます! また読めるとなりとても嬉しいです! (2018年3月7日 12時) (レス) id: 80eb368801 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 続編おめでとうございます!完結したのかと思ってたんですが……続きがあるなんて……!これからも頑張ってください! (2018年3月7日 7時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
ネイラ(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新される度に読ませていただきました!とても面白いです。これからも頑張ってください(*^^*) (2018年3月7日 7時) (レス) id: 21338af0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にちか | 作成日時:2018年3月7日 1時