03:正統派ヒロイン ページ3
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?「 みんな、どうしたの〜?」
透き通る、可愛らしい声が響く。
どくどくと早まる鼓動。
脳が前を向くなと目の神経に伝えてるような感覚。
オセロー「 おぉ、可愛い可愛い姫よ、
ちょっと聞きたいことがあってな 」
?「 なに?」
オセロー「 今日城に突然現れてきたやつがお前と同じ境遇だと言うんだがどう思う?」
?「 この子?女の子じゃない!
こんな可愛らしい女の子がそんな嘘つくはずないでしょ?可哀想よ、縄を取ってあげて!
」
オセロー「 可愛らしくて優しく姫に感謝するんだな 」
「 はい、」
可愛いし、優しい、しかも姫だなんて…
どこぞの少女漫画のヒロインだよ、。
聞いてねえよ…
彼女のおかげで縄は取って貰えたし、
疑いもちょっと晴れたようだけど。
なんだろう、この違和感。
とても不吉なことが起こる予感。
イアーゴー「 お前は今日から付き人だ、しっかり鍛えてしっかり働くんだ。
城に客人が2人も居ると騒ぎになりかねない、あまり目立つことはしないように」
「 はい、承知しました 」
イアーゴー「 おい、こいつに兵の服と部屋を用意して案内してやれ 」
わたしもヒロインになれたら良かったのにな、なんてね。
優しそうな兵士さんに連れていかれる時、
羨ましいという一言に尽きる目で彼女を見た。
ああ、辞めてよ…
そんな悲しそうに私を見ないで。
綺麗な顔を歪ませないで、、。
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ルカ(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます!オセロー舞台見に行ったので妄想を書いてみました! (2019年2月10日 4時) (レス) id: e74f9969bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - いやまってください、この話めっちゃ面白いじゃないですかぁぁぁあ!!今日某教育番組でオセローを見てやっぱイアーゴ最高だと思いました!!なのでこれを見た時もう飛びつきましたよ笑 更新楽しみにしています!! (2018年12月30日 21時) (レス) id: d4a26916e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルカ | 作成日時:2018年10月7日 3時