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ねこ ページ21
パサ、と傘が私の上に咲く
あ、これ前にもあったなあ
「…ンにしてんだよ、こんな所で」
声のする方をゆっくり見上げれば、今にも泣きそうなお兄さんがいる
私はそっと声をかけた
「…遅すぎ、ばかつき」
爆豪「逃げたのはてめえだろ、ばかA」
私の大好きな笑顔でグイッと親指で頬を撫でた
爆豪「俺の見てねえ所で泣くなや」
じんわりと、涙が滲む
呆れたようにため息をついて私を抱きしめた
勝己の温もりが体に染み込む
「…、みて、猫拾ったの」
爆豪「ア？ちっせ」
「可愛いでしょ、私の彼氏」
爆豪「彼氏は俺だろ」
「ちがうよ」
グイッと服を引っ張って、小さな唇にキスを落とした
「この猫ちゃんに紹介したの」
ベッと舌を出す
目の前の勝己は顔を真っ赤にして、嬉しそうに笑った
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作者名：イオリ | 作成日時：2020年6月7日 0時
