トーキョー �� ページ34
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「あっついですね〜埼玉！」
煩く鳴く蝉の音をBGMに黒尾先輩が頷いた
あの日から毎日、私は黒尾先輩と一緒に夜ご飯を食べていた
…何故、と聞かれたらよくわかんないけど
「夜なのに蝉煩いし、ジトっとした暑さ嫌ですね」
黒尾「そうだな〜宮城はもうちょい涼しそうだもんな」
夜ご飯を食べたあと、いつも自販機の前で少し話す
黒尾「ん」
どうぞ、と炭酸が渡された
「ありがとうございます！」
近くの階段に腰をかける
「あ〜、明日で終わりですね、遠征。
これ終わったらすぐ春高予選かあ」
黒尾「そうだな」
「黒尾先輩いっつもコーヒー飲んでません？
夜寝れます？それ」
黒尾「寝れるんだよな〜黒尾サンだから
一口いる？」
「…それ意味わかって言ってます？」
黒尾「え〜？まあ、お子様にはあげないけどな」
「一歳しか変わんないです！！！」
アハハ、と笑って一口飲む黒尾先輩
片手でコーヒーを持って飲む黒尾先輩の色気がすごくて思わず見惚れてしまった
黒尾「なに、見惚れちゃった？」
「はい、色気すごいな〜って」
黒尾「…なんでそんな素直なんですかネ」
「え？」
両手で顔を隠す黒尾先輩
「あれ、照れちゃいました〜？？見してください！」
グイッと手を引っ張るが全然見せてくれない
懲りずに色々ちょっかい出してみるが全然ダメだった
黒尾「…俺、Aチャンのこと好きなんだよね」
「……え？」
ボソリ、と呟いた言葉
私の頭をフリーズさせるには十分だった
黒尾「だけど、好きな人いるでしょ」
「え、え、ちょ、え？」
黒尾「…この前の電話の相手、誰か教えて」
やっと両手を離したかと思えば今度はその手で私の両手を掴んだ
顔が熱い、隠すこともさせてくれないのか
…黒尾先輩は隠したくせに！
「…中学の、同級生です。それ以上でもそれ以下でも、」
黒尾「無い訳ないだろ。
…じゃあ、俺と付き合ってくれんの？」
「そ、れは…」
頭に治が浮かんだ
一緒に帰ったあの日の治
久しぶりに会った治
黒尾先輩は悲しそうに微笑んだ
黒尾「あー失恋しちゃった。
誰が好きくらいは教えてくれてもいーんじゃない？」
「…高校ナンバーワンセッターの宮侑って知ってはりますか」
黒尾「え？ああ、バリボーに載る奴な…
え、まさかそいつ？」
「元カレなんです。浮気されたけど
その時に励ましてくれたのが、片割れの治なんです」
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イオリ(プロフ) - 名無し19312号さん» ほんとですか！？それはもうめちゃくちゃうれしいです、、よかった、、！！ありがとうございます！ (2020年5月28日 7時) (
レス) id: 8fe408119b (このIDを非表示/違反報告)
名無し19312号(プロフ) - 私関西出身で、エセ関西弁聞いてたら不自然でイライラしたりすることが多いんです。でも、これはめっちゃ自然で全くイライラしませんでした！めっちゃおもろかったです！ (2020年5月28日 3時) (レス) id: c2fa6b3ef6 (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - あいすさん» 治くんも侑くんも幸せになるはずです！笑ありがとうございました〜〜〜！ (2020年5月23日 23時) (レス) id: 8fe408119b (このIDを非表示/違反報告)
あいす(プロフ) - うわ…うわうわうわ…お幸せに！！ですよね。もう。ありがとうございました。 (2020年5月23日 23時) (レス) id: 7a72bca603 (このIDを非表示/違反報告)
イオリ(プロフ) - 一樺さん» いやいやいや、、！！嬉しい限りですほんとうに！ありがとうございます！！(^-^) (2020年5月23日 22時) (レス) id: 8fe408119b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イオリ | 作成日時：2020年5月18日 22時
