8…悪く言うな ページ10
ダリュー『あいつの親父は海軍大佐だったって言っただろ｡そして戦死した､その同じ頃に母親も亡くしたんだ…あいつは家族が死ぬのはもう嫌なんだろうな』
しばらくの沈黙をダリューが破った｡
モカ『……なるほどな…でも俺はこんな所で足踏みしてられねぇよ｡もう10年も待ったんだ』
俺はそう言い終わるとウィンディの部屋の前に立った｡
モカ『ウィンディ…』
ウィンディ『みんな海に出る時には絶対にこう言うの｡｢いい子にしてたら絶対帰ってくる｣って私はちゃんといい子にしてたよけど…帰ってこなかった』
その声は今にも消えそうだった｡
モカ『なら俺はそんなこと言わねぇ』
ウィンディ『え…』
モカ『だってお前らは俺からしたら赤の他人だろ｡あと俺さずっと思ってたんだよ海出て親父に会ってそれで一緒に海賊やる｡だから､ここにはもう戻ってこねぇよ』
ウィンディ『嘘でしょ…ねぇ…約束したよね…ずっと一緒にいるって!』
モカ『いつの約束だよ…まあ俺は明日にはこの島を出る…』
そう言って俺は自分の部屋に戻ろうとした｡
ガチャ
ウィンディの部屋のドアが開いた｡
ウィンディ『嘘だよね…うん､うそうそ』
なんてウィンディは笑っていたけどその目には涙が出ていた｡
モカ『嘘なわけないだろ』
ウィンディ『モカ!!』
俺は名前を呼ばれたけど振り返らず自分の部屋のドアを閉めた｡
モカ『母さんとずっと約束してたんだ…』
ウィンディ『生きてる人の約束より!死人との約束が大切なのっ!!』
プチッ
俺の中の何が切れた音がした｡
ガチャ
モカ『ああ､大切だなだって母さんは俺を命がけで守ってくれた血の繋がってる家族だお前と違って!!』
ウィンディ『モカ…』
モカ『俺のことは悪く言っても別に気にしねぇよけど!命がけで自分の息子を守った母さんのことは悪く言わせねぇ!!』
多分この時の俺は凄く頭に来てたんだろうな｡
ウィンディに本当に悪い事言った｡
ガチャ
俺はまた部屋に入って明日の身支度をした｡
モカ『刀と海図と食料貯めといて良かった…あと薬とかまあこれくらいか』
とか言いながら俺は身支度をしていた｡
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安楽(プロフ) - イケヤンさん» ホントだ､ありがとうございます｡ (2017年7月2日 9時) (
レス) id: 68ab1ec973 (このIDを非表示/違反報告)
イケヤン - 7話の時になんで海賊じゃなくて海賊なの？になってますよ (2017年7月1日 23時) (レス) id: f4d168ace0 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 安楽さん» こちらこそわざわざ直して頂いてありがとうございます！ 続編もワクワクしながら読んでおります！！ (2016年8月7日 4時) (レス) id: 01d4c817ae (このIDを非表示/違反報告)
安楽(プロフ) - 悠さん» 本当ですか?!ありがとうございます!!そう言ってもらえると私もこれから頑張っていけます!!!あとシャンクスの名前の事を言って下さりありがとうございます!!! (2016年8月6日 20時) (レス) id: 7f446a2ee0 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 面白いですやばいです！ 更新頑張って下さい！続編も！ あとすみません、赤髪の“シャンクス”だと思います…！ (2016年8月6日 15時) (レス) id: 01d4c817ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：安楽 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/7646d776c41/
作成日時：2016年3月16日 20時
