if〜シャーロット家10女は悪夢に出会う〜 ページ17
「姉さん、最近傘下に入ったものの噂を聞いたか？」
『ん？ああ…あのママも加入させたことを後悔するレベルの問題児、だったか』
「そうだ」
一月程前、ふらりとこの島に現れた旅人が傘下になった話は、そこそこ広まっていた。それはもう、ついさっき帰ってきたばかりの俺にまで話が入る程度には。
そいつは、兄弟にやたら戦いを挑んでくるのだそうだ。しかも、大抵こちらが負ける。先日はカタクリ兄さんがターゲットにされて、勝負が着かなかったらしい。
「ママもさっさところせば良いものを…」
『何か考えがあるから生かしておいてるんだろうが……スムージー、その新人にはあまり近づくなよ』
「姉さんこそ気を付けた方がいい。あれは強いものに付きまとう」
スムージーが心配そうにこちらを見た時、後方から身に覚えのあるおぞましい気が放たれた。
『っ！！』
「なっ」
咄嗟にスムージーを抱き上げその場を離れる。俺達の居たところを見ると、トランプが数十枚突き刺さっていた。一歩遅ければ、軽い怪我では済まなかっただろう量だ。
「姉さんっ！！誰だ！！…て、お前は」
『……スムージー、こいつが何者だか知ってるのか？』
「さっきまで話してた新参者だ」
……………マジかよ。いやいやいや、何でここにいるんだこいつ！？
「クククク、まさかこんな嬉しいサプライズがあるとはね……♦」
『……まったく、俺にとっては悪夢以外の何ものでもねーよ』
くそ奇術師野郎、と吐き捨てると、ニタリとした笑みが返ってきた。
『何でお前がここにいる、ヒソカ』
「そんなことボクにも分からないよ♠どうでもいいしね♣それより、」
相手がヒソカと分かった時から目に凝をして攻撃に備えていたので、言葉の途中で放たれた
「アソボウよ♥A」
『嫌だ』
「……ふーん、じゃあ代わりにそっちの子と遊ぼうかな♣キミよりは美味しくなさそうだけど、少しは楽しめそうだ♦」
『っ！』
それはだめだ、可愛い妹に手を出されてたまるか。
「姉さん…そいつとの関係は」
『スムージー、ここら一帯の住民に避難を促してくれ。出来るな？』
何か言いたげなスムージーの言葉を遮り、戦いに巻き込まないよう指示を出した。
「えっ……ああ」
『良い子だ。……さて、お前の相手は俺だ』
「そうこなくっちゃ♥」
数時間後、その場は更地となり、Aの後ろにピエロがまとわりつくようになるのは、また別の話。
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いな九尾(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。別サイトで更新と言うことはこちらでは更新しないんですか？とても面白いので出来れば更新して欲しいです！ (8月31日 15時) (
レス) id: 106768cb53 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年6月3日 3時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
えれふ(プロフ) - ミリアさん» 返信が遅くなり申し訳ありません！リクありがとうございます！これからぼちぼちと再開していけたらと思っているのでよろしくお願いします！ (2020年7月19日 0時) (レス) id: a5c0c29606 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - ビッグマムの娘版のヒソカ話凄く良かったです。この話の続きが出来たらお願いします。今後も応援してます。 (2020年3月4日 18時) (レス) id: 06ea196f74 (このIDを非表示/違反報告)
えれふ(プロフ) - 瑠璃さん» 最近あまり出してなかったにもかかわらず、見ていただいてありがとうございます！リクも嬉しいです！是非書かせていただきます！これからはもう少しコンスタントに出せるように頑張ります！ (2020年2月25日 19時) (レス) id: a5c0c29606 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えれふ | 作成日時：2019年7月25日 7時
