I'm totally into you. 15 ページ15
「アーサーの阿呆。馬鹿。」
自分の部屋でアーサーに対する思いを吐き出す。
隣の部屋からは兄の叫び声が絶えず聞こえているが気にしない。
「最近冷たいよな。あの阿呆。」
自分の口から阿呆というワードが何度もこぼれ出す。
それほど腹が立っているのだ、私は。
前までは毎日私のところに来てくれたのに、最近はそれとは真逆。
全く姿を現さなくなって。
「携帯番号も交換してへんし、メルアドも登録してへん。そもそも教えてもらっとらん。」
これ、もしかして自然消滅してしまったとか?
「やだやだやだ!そんなの嫌や!」
近くにあったクッションを兄の部屋に投げつける。
「うわわわわわ!!」
と、兄の大きな声が聞こえる。
「もー!!アーサーの阿呆!!」
私も負けじと叫ぶ。
とにかく、この寂しさをどうにかしたかった。ただそれだけ。
「嫌や、自然消滅は…。」
そんなことを呟いて、一粒、涙を溢した。
もし、本当に別れてしまったとすれば
私はもう、立ち直れないだろう。
───
最近更新サボってました。すみません。
そ、し、て!評価とお気に入りが増えてますね!ありがとうございます!
あと少しで完結(たぶん)なので、最後までよろしくお願いいたします。
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作者名:みずき@佐香智久くんlove | 作成日時:2017年1月4日 22時