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I'm totally into you. 13 ページ13

「一緒に帰ろうぜ。」



「あ、アーサーやん。」




放課後、教室で荷物を纏めていたらアーサーが迎えに来てくれた。



なんて優しい。流石は眉…じゃなくて紳士。




「英国紳士さん、おおきに!」



「ばっ…お前のためじゃなくて俺のためだからな!勘違いすんなよ!」



ばかばか、と私の背中をポカポカ叩いてくるアーサーが可愛いと思った。




「よいしょ、っと。よし、じゃあ帰ろうか!」



「おう。行くぞ。」



「へ?」




そう言うと彼はそっと手を差し出す。



どういうことだ。




「手、つながねえか?」



「はっ!!あんた、ほんまになんなん…でもつないでやらんこともない。」




アーサーの大きな手を握る。



胸が大きな音をたて始めた。




ずっとこうしていたいなんて願っている私。



無理だってことは知っているけど。







「好きだ。」



「……!!」



「A。」




じっと此方を見つめる。



だけど目を合わせているのが恥ずかしくて逸らしてしまった。




「なぁ、目をキチンと見て話を聞いてくれ。」



「は、はい。」



そう言われて目を合わせる。




「好き、Aのことが。」



「アーサー……」




これは夢なの?



夢じゃないよね、現実だよね。




「返事は今じゃなくても良いから。言いたいことは言えたし帰るか。」



そう言い、私の手を引いて歩きだす。




返事、言えなかったけど




明日でも良いかな。

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作者名:みずき@佐香智久くんlove | 作成日時:2017年1月4日 22時

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