曜日男子 2 (ページ6)

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思いっきり屋上のドアを開けた

ﾊﾞﾝｯ！！！

草川くんはイヤホンをつけて

目の前に立っていた

結構な音量で音楽を聴いているのか

分からないけど私が来たことには

気付いていない、

「草川くん！！」

大きい声で呼んでも気付いてくれない

こうなったら

「おりゃ！！！」

イヤホンを無理矢理外してやった

拓「ちょっ、なにすんだよ」

「ごめん！」

拓「なんか用？」

一番確かめたいバックが

ないじゃん！！！！

「草川くんのさバックにみどりのくま付いてる？」

そう聞くと草川くんは

えっ？って顔をした

けどすぐにいつもの草川くんに戻って

拓「付いてるけどどうかした？」

なんて言ってくる。

「そのくまさ私があげたやつじゃない？」

あああ言っちゃった～

「ほら！！！これじゃない？」

わたしは自分が持ってるバックに

付いてるピンクのくまを見せた

拓「…っと……いた、」

どうしよう、聞き取れなかった

声が小さかったあああ

「ん？ごめん、もっかい言って？」

拓「やっと気付いたっていってんだよ！」

急に大きい声を出して

そう言った。

草川くんが言ってくれたことが

どれだけ嬉しいことか気づくのには

少し時間がかかった。

けどすでに私の目には涙がたまっていた